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映画「1917 命をかけた伝令」英アカデミー賞で作品賞など最多7部門受賞

第73回英国アカデミー賞において、2月14日公開の映画「1917 命をかけた伝令」が作品賞など7部門を受賞した。なお、米アカデミー賞にも10部門にノミネートされており、発表は来週。

(C)2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

第73回英国アカデミー賞にて作品賞、英国作品賞、監督賞、撮影賞、美術賞、音響賞、視覚効果賞の最多となる7部門を受賞。授賞式には、英国王室からウィリアム王子とキャサリン妃が臨席し、英国あげての映画賞は盛り上がりを見せたという。

このほかにも同作品は、'20年度ゴールデングローブ賞で、ドラマ部門の作品賞と、監督賞の主要2部門を受賞。

第92回アカデミー賞で、作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞、美術賞、作曲賞、音響編集賞、録音賞、視覚効果賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞の10部門にノミネートされた。

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「1917」は、第一次世界大戦を舞台に、若きイギリス兵スコフィールドとブレイクの2人が、兄も含めた最前線にいる仲間1600人の命を救うべく、伝令として一刻も早く重要な命令を届けるため、様々な危険が待ち受ける敵の陣地に身を投じ、駆け抜け、立ち向かう物語。

サム・メンデス監督によって、若き兵士たちが困難なミッションに立ち向かう姿を臨場感たっぷりに描いたという映画。さらに、観る人たちを物語に没入させ、登場人物たちの行動や心情を体感する「ワンカット映像」という撮影方法を全編に採用した。

監督は「完璧に途切れなく物語を描くために、全てにおいて秒単位まで計算されるなど緻密な調整をした。特にリハーサルについては、今までの過去のどの作品よりも時間を費やした。自身のキャリアにおいて、最もエキサイティングな仕事だった。本作は、映画の歴史を語るわけでも、何かメッセージを伝えたいというわけでもない。使える映画の技術はすべてつぎ込んだよ。映画は体験だ。観客には頭を空っぽにして観て、感じて欲しい」と語った。

撮影監督のロジャー・ディーキンスもその画期的な演出方法について「(長回しで撮影するために)照明器具を置くことができなかったり、天候に左右されたりして撮影は大変だった。だが、そこを注目して欲しいのではなく、それを忘れて作品の物語へ没頭してもらうことが目的だ」と語っている。

海外でも「本年度の作品でめざましい技術的な成果を残した作品の一つ(バニティ・フェア)」と評され、その撮影や演出に注目されるという本作は、全米で拡大公開され、「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」を破り、初登場1位を獲得。2月3日現在でアカデミー賞ノミネートを含めて総計50の賞、163部門で受賞とノミネートを記録している。

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