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NEC、映像ソリューション事業の子会社をシャープと合弁会社化

NECは25日、映像ソリューション事業を展開する子会社・NECディスプレイソリューションズをシャープと合弁会社化すると発表した。NECは、保有するNECディスプレイソリューションズの株式66%分を7月1日にシャープへ譲渡予定。NECディスプレイソリューションズはシャープの子会社かつ、NECとシャープの合弁会社となる。

合弁にあたり、NECは「ICTを活用して社会インフラを高度化する社会ソリューション事業に注力する中、映像ソリューション事業については、国内外の市場で相互補完関係にある」とし、「8Kをはじめとする先進技術を保有するシャープとの合弁会社化を通じ、新規領域の事業拡大やスケールメリットなどのシナジー創出を図り、中長期的な事業成長、収益体質の改善を目指すことが望ましいと判断した」と説明。

具体的には、NECディスプレイソリューションズの株式のうち66%分をシャープに譲渡し、NEC保有分を34%とする。譲渡時期は7月1日を予定。合弁会社では、NECブランドの製品を引き続き提供。NECは合弁会社と密に連携し、同社製品をグローバルに販売する。

NECディスプレイソリューションズは、ディスプレイ機器を中心とした映像ソリューション事業を行なうNECの子会社で、世界120を超える国と地域に、液晶ディスプレイやビジネスプロジェクター、デジタルシネマ機器を展開している。一方シャープは、液晶ディスプレイ、電子黒板、ビジネスプロジェクター、8K関連商品などを提供しており、特に国内市場で強みを持つ。

近年、駅・空港のインフォメーション、商業施設でのプロモーション、テーマパークや映画館でのプロジェクションなど、様々な場面で映像ソリューションの活用が広がっている一方、競争環境は激化の一途をたどっているという。