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高輝度6,000ルーメンで19dBの静音プロジェクター。NEC独自の密閉冷却構造

NECディスプレイソリューションズは、動作音19dBのレーザープロジェクター「ViewLight NP-P605ULJL」を7月下旬より発売する。企業や文教、公共施設などの業務用途を想定したモデル。価格はオープンプライスで、直販サイト価格は562,000円。

レーザープロジェクター「ViewLight NP-P605ULJL」

WUXGA/1,920×1,200ドットの透過型液晶パネル(0.64型)を3枚使用した業務用プロジェクター。'19年2月発売の「NP-P525ULJL」(直販44.5万円)をベースに、明るさ(5,000lm→6,000lm)、コントラスト(500,000:1→600,000:1)、静音性能(22dB→19dB)を向上。また、歪みや色味を補正する機能も新たに搭載している。

光学エンジンユニットの密閉循環冷却と、レーザー光源ユニットの冷却レイアウトの最適化によりファンノイズを抑え、エコモード時で19dBの静音を実現。エコモードオフ時でも25dBと、会議室や教室、また美術館や図書館などのシーンを問わず使用できるという。

また約20,000時間の利用を可能とするレーザー光源の採用で、ランプ交換が不要。光学エンジンを密閉型としたことで、一般的なフィルター機構が無く、ランプの交換やフィルター掃除・交換といったメンテナンスの手間を削減している。

正面
天面

密閉循環冷却は、光学エンジンと冷却ファンをシールドで密閉した独自構造。内部の液晶パネル近傍で発生する熱源をファンで循環させて、熱をヒートパイプへ伝導。外部と繋がったヒートパイプが内部を空気を冷却し、その空気をパネル冷却へまた循環させている。「冷却に外気を取り込まない密閉を保ちながら、液晶パネルを一定温度以下に保持することができる」という。

密閉循環冷却のイメージ図
密封構造の光学エンジン

コントラストは60万:1(ダイナミックコントラストON時)。手動の1.6倍ズーム・フォーカスを採用し、レンズシフトは上60%、左右29%。台形歪み補正のほか、アプリ「Geometric Correction Tool」を使って、円柱面や球面などの特殊形状スクリーンに投写した際の歪み補正も行なえる。

専用アプリ「MultiPresenter」をインストールしたPCやスマートフォン、タブレット端末内のファイルや写真、カメラの映像、Webページの画面などを有線/無線LAN経由でプロジェクターへ送信することが可能。ネットワークに接続した複数のPCやタブレットなどの画面を最大16分割して投写したり、任意の端末をフル画面投写することができる。

20Wのモノラルスピーカーを本体に内蔵。入力は、HDMI×2(4K/30pまで対応)、HD Base T×1、ミニD-sub×1、ステレオミニ音声×1。この他、USB、LAN、RS-232C端子を備える。

消費電力は367W(ノーマル時)。突起部を含む外形寸法は、480×407×142.5mm(幅×奥行き×高さ)。重量は9.7kg。リモコンや無線LANユニットが付属する。

背面