ニュース

マーティン・ローガン、ペア80万円の静電型スピーカー「EM-ESL X」

PDNは、マーティン・ローガンの新しい静電型スピーカー「EM-ESL X」を4月下旬より発売する。価格は80万円(ペア)。カラーはグロスブラック。

静電型スピーカ-「EM-ESL X」

ハイエンドMasterpieceシリーズ「Neolith」「Classic ESL 9」の下位にあたる、ElectroMotionシリーズの新製品。「静電型スピーカーの魅力を、よりカジュアルにスタイリッシュなデザインで楽しんでもらうことをコンセプトに設計したハイパフォーマンスモデル」としている。

マーティン・ローガン独自のESL(Electro-Static Loudspeaker)テクノロジーを搭載。上位モデル同様、表面に小さな穴を設けたカーブド金属パネル(ステーター)と、超軽量ポリエステルフィルム(ダイヤフラム)で構成したXStat CLS(Curvilinear Line Source)静電パネルを採用。ダイヤフラム全面を均一にドライブする静電型スピーカーならではの低歪み・ハイスピードな音と、カーブ形状の放射音による、自然で広大なサウンドステージを特徴とする。

静電パネルスピーカーは、原理的に前面と背面で等しく音を放射。その位相は逆位相となり、さらに比較的大きいサイズの静電パネルは、側面の出力が従来のスピーカーに比べて低く、音や音像の濁りの原因となる側壁反射を最小限に抑えるという。また背面の反射音が音に深みを与えることで、自然で広大なサウンドステージの再現に寄与するとしている。

静電パネル

中高域を受け持つ静電パネルに対し、自然なつながりの低音を再現する硬質・軽量の振動板を採用した20.3cmウーファーを2基搭載。平行面を持たないスピーカーキャビネットを採用することにより、内部の定在波を解消し、歪みのないクリアな低音再生を実現したという。

バイアンプ接続に対応したオリジナルのスピーカー端子を搭載。付属スパイクにより、厚めのカーペットでも本体をしっかり固定でき、低音再生のパフォーマンスを向上。ゴム製キャップも付属する。

周波数特性は41Hz~22kHz。推奨アンプ出力は20~400W/ch。感度は91dBで、インピーダンスは6Ω、1.6Ω。クロスオーバー周波数は400Hz。

外形寸法は23.8×52.6×150.3cm(幅×奥行き×高さ)で、重量は23.6kg。

フロントウーファー
リアウーファー
側面
ElectroMotion EM-ESL X