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パラダイム、ペア11万円からの新スピーカー「PREMIER」。PERSONAの技術投入

PDNは、カナダのスピーカーブランド、パラダイムの「PREMIER(プレミア)」シリーズ6モデルを2月下旬に発売する。価格は、ブックシェルフの「100B」がペアで11万円、フロア型「800F」がペア32万円など。ボディカラーは100Bを除き、グロス・ブラック、グロス・ホワイト、エスプレッソ・グレインの中から選べる。100Bのみ、ブラックはサテン・ブラック。

パラダイムの「PREMIER」シリーズ6モデル
  • 800F 3ウェイ4ドライバー フロア型バスレフ ペア32万円
  • 700F 3ウェイ4ドライバー フロア型バスレフ ペア25万円
  • 600C 3ウェイ6ドライバー+パッシブラジエーター センター 密閉 1台16万円
  • 500C 3ウェイ4ドライバー センター 密閉 1台12万5,000円
  • 200B 2ウェイ2ドライバー ブックシェルフ バスレフ ペア15万円
  • 100B 2ウェイ2ドライバー ブックシェルフ バスレフ ペア11万円

アクセサリーとして、センター用のスタンド「J-18C V2」(1台4万円)、ブックシェルフ用スタンド「J-29 V2」(ペア4万円)も用意する。

PERSONAシリーズの設計思想を受け継ぐ

フラッグシップであるPERSONAシリーズの設計思想を受け継ぎ、特許技術であるART(Active Ridge Technology)エッジや、PPA(Perforated Phase-Aligning)音響レンズ、独自設計のX-PALピュアアルミ・ダイアフラムといった技術を導入しながら、価格を抑えているのが特徴。それでいて、全てのパーツをカナダ本社の設備で自社設計、製造しているという。

PERSONAと同様に、特許技術「ARTエッジ」を採用したウーファーとミッドレンジを採用。社内工場でウーファーとミッドレンジコーンに、直接オーバーモールドする事で、出力を3dBアップさせ、歪みを50%低減。熱可塑性エラストマーから作られたARTエッジは耐久性と信頼性が高いという。

特許技術であるART(Active Ridge Technology)エッジ

ツイーターとミッドレンジの前には、独特の穴あき音響レンズ「PPA」(パーフォレイテッド・フェーズ・アライニング)を設置。ドライバーを損傷から保護しながら、指向性を改善。位相調整、高直線性歪低減、出力アップを実現するという。

PPAツイーター

ツイーターは全モデル25mm径で、振動板にX-PALメタルドームを採用。独自のアノダイズド・ピュア・アルミニウム素材で、「クリアでディテールまで忠実に描き出す高解像度な高域を実現」するという。

センタースピーカーの600C、500Cには、このX-PALをミッドレンジにも採用。「セリフやヴォーカルに重要な正確な中域を再生する」という。

エスプレッソグレイン
グロスブラック
グロスホワイト

PREMIERシリーズはいずれも、カナダの本社でデザイン、設計、製造されている。コストパフォーマンスを高めるために、筐体には、内部ブレースを備え、頑丈で共振を抑えた3/4インチMDFと強化フロントバッフルを採用。1インチMDFで剛性を高めた滑らかなフロントバッフルは、回折を低減し、放射特性を改善している。

ユニットの構成と再生周波数帯域は以下の通り。ツイーターは前述の通り全モデル25mm径のX-PALメタルドーム。それ以外は、800Fが165mm径ミッドレンジ×1、165mmウーファー×2を搭載し、再生周波数帯域は43Hz~25kHz。700Fが140mmミッドレンジ×1、140mmウーファー×2で45Hz~25kHz。

600Cは、102mm X-PALミッドレンジ×1、165mmウーファー×2、165mmパッシブラジエーター×2で60Hz~25kHz。500Cは、102mm X-PALミッドレンジ×1、140mmウーファー×2で73Hz~25kHz。

200Bは、165mmウーファー×1で55Hz~25kHz。100Bは、140mmウーファー×1で68Hz~25kHz。

インピーダンスは全モデル8Ω。外形寸法(幅×奥行き×高さ)と重量は、800Fが105.3×35×23cm(同)で24.2kg。700Fが、101.2×32.1×21.2cm(同)で21.88kg。600Cが19.7×34.2×90.8cm(同)で19.5kg。500Cが18×32×51.5cm(同)で、11.8kg。200Bが33.5×32.1×19.8cm(同)で8.17kg。100Bが28.2×23.9×16.9cm(同)で5.85kg。