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レコードの音をスマホで録音「ADレコ」、ウォークマンでも録音可能
2020年4月30日 11:00
アイ・オー・データ機器は、アナログレコードのサウンドを、パソコンを使わず、スマートフォンで録音できる「ADレコ」を5月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は8,000円前後。iPhone、Androidスマートフォンに加え、ウォークマン「NW-A100/ZX500シリーズ」での録音も可能。
「CDレコ」の“アナログバージョン”とも言える製品。レコードやカセットプレーヤーなどのアナログサウンドを、スマホに直接録画できる。別のスマートフォンのイヤフォン端子から出力した音を録音する事も可能。
ADレコの本体はケーブル状で、アナログ再生機器との接続用にライン入力端子を、スマホとの接続用にUSB-A端子を搭載する。Androidスマートフォンや、ウォークマンのA100シリーズ、AZ500シリーズと接続する時は、付属のUSB-C変換アダプターを使用。
iPhoneと接続する場合は、別売の「Lightning to USB 3 カメラアダプター」を使用する。
ライン入力には、レコードプレーヤー、MDプレーヤー、スマホのイヤフォン出力などを接続できる。MMカートリッジ用のフォノイコライザー機能も備えている。なお、接続に使用するステレオミニケーブル、RCA-3.5mm変換ケーブルなどは付属していない。
ラインアウト端子も備えており、録音中の音を確認する事も可能。対応OSは、Android 5.0~10.0、iOS 11~13。
録音・再生には新アプリ「CDレコミュージック」を使用
アイ・オー・データ機器ではこれまで、CDを録音するためのアプリ「CDレコ」を展開していたが、ADレコ発売を機に、このアプリを「CDレコミュージック」にリニューアルする。ADレコを用いたアナログ録音機能を新たに搭載するほか、これまでのハードウェア「CDレコ」を使ったCDの録音にも対応する。
さらに、音楽を貯めたり、自動再生機能など、再生時時の機能も強化。現行のCDレコアプリは今秋に終了となり、今後はCDレコミュージックへ移行する。
アプリ「CDレコミュージック」では、録音中の音楽を解析。Gracenote MusicID Stream を用いて、曲を特定し、曲名、アルバム名、アーティスト名、ジャケット写真などが自動で反映される。アルバム内の曲は、録音中に曲間を自動で判別し、曲単体のファイルにして保存する。
録音時の音質は5段階から選べ、44.1kHz/16bit FLACの「CD音質」と、AAC 320kbpsの「高音質」、AAC 256kbpsの「標準」、AAC 128kbpsの「長時間1」、AAC 96kbpsの「長時間2」を用意する。
録音した楽曲だけでなく、スマホ内に保存している音楽も合わせて再生可能。アーティスト、アルバム、楽曲、ジャンルといった、ライブラリからの選曲に加え、自動再生機能も搭載。アーティスト、ジャンル、ムード、ジェネレーションから気分に合わせて選択できる。
歌詞表示にも対応。歌詞は曲に連動して色が変わるため、カラオケの練習にも使える。
パソコンを使わず、オリジナルCDを作成する機能、CDブックレット機能、歌詞共有機能、再生ランキングの確認、再生中の曲の情報をTwitterに投稿する「Nowplaying機能」、バックアップと復元機能も搭載する。なお、取り込んだ曲のバックアップはDVDメディアのみ可能で、USBメモリーへのバックアップは後日のアップデートで対応予定。
「CDレコミュージック」アプリは無料で利用可能。前述のように、再生・蓄積機能を強化しており、CD/ADレコ用の録音アプリから、「アイ・オー・データの音楽アプリ」へと進化するものになる。なお、無線タイプのCDレコシリーズ全てに対応しており、有線タイプのCDレコにも、今後アップデートで対応予定という。さらに、NASに保存した音楽の再生など、機能向上アップデートも予定されている。