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JPRiDE、約5,480円で「QCC3020」搭載完全ワイヤレス。音も聴いてみた

完全ワイヤレスイヤフォン「TWS-X」

エムピートレーディングは、JPRiDEブランドの新製品として、Qualcomm製チップやUSB-C端子を採用しながら、実売を5,480円前後(税込/価格はオープンプライス)に抑えた完全ワイヤレスイヤフォン「TWS-X」を8月7日に発売した。

TWS-Xは、JPRiDEブランドの「ハイブランドの音質とクオリティーを低価格で」というコンセプトを実現し、ユーザーから支持されている完全ワイヤレス「TWS-520」の姉妹モデルと位置付けられている。

「通信の安定性やバッテリー性能などのスペック面での競争がある程度終わり、ついに完全ワイヤレスイヤフォンを音質で選べるようになった次の市場のステージにおいても、ベストセラーブランドとしてユーザーにお選び頂ける完全ワイヤレスを実現すべく、本モデルの企画をスタート」したという。

チップセットは、Qualcomm製の「QCC3020」を搭載。省電力設計により、イヤフォン単体で最長9時間の連続使用と、接続の安定性を実現。イヤフォン本体にはタッチ操作対応のマルチファンクションボタンも搭載し、音楽の再生停止や音量調整、着信の対応などの操作が可能。Bluetoothのコーデックは、SBC/AAC/aptXに対応する。Bluetoothバージョンは5.0(Class II)に対応。

5.8mm径のダイナミック型ドライバーを採用。音質面では、「スタンダードモデルならではの“バランスの良さ”を追求しながらも、オーディオ製品として音楽に思う存分浸ることが出来るようなサウンドを実現することを目標にチューニング」したという。

具体的には、高音の刺々しさや派手な低音など不快に感じる要因を排除しながら、「外出先でも音痩せがしない厚みのある低音と自然なボーカル域が再現出来る中高域を突き詰めることで長時間の使用でも聴き疲れしにくく、かつ音楽に没頭することが出来るバランスの良いサウンドを実現した」とする。

通話も可能で、CVC通話用ノイズキャンセリング機能、自動ペアリング、タッチコントロールなども搭載。生活防水レベルのIPX5にも対応する。

充電ケースのUSB端子は、USB-C。デザイン面は、全体をマットフィニッシュのブラックで統一。要所に美しい鏡面仕上げを施し、高級感を演出。さらにケースはロゴマークのプリントや刻印がない極めてミニマムなデザインを採用している。

重量は、イヤフォン片耳が約5.3g。充電ケースのみが約33g。

充電ケース
充電ケースのUSB端子は、USB-C

音を聴いてみる

QCC3020を搭載しながら、実売約5,480円に抑えた完全ワイヤレスという事で、コストパフォーマンスの高さが特徴だ。とはいえ、音質面はどうだろう? と、少し不安を感じながら装着。イヤフォン本体は軽量で、形状的にも装着感は良好。抜け落ちそうな気配もない。

スマホとペアリングし、Official髭男dism「Laughter」を再生すると、最初のベースが「グワーン」と鳴り響いた瞬間に「おおっ!!」と驚く。低音が深く、パワフルで、地の底から振動が伝わるような“凄み”があるからだ。

低価格で低音が強いイヤフォンの場合、低音とは名ばかりの、膨らんだ中低域が「ボンボン」と鳴るような製品も多い。だが「TWS-X」の低域は「ズズーン」と深く沈む確かな低域であり、力強さがありながら、ボワボワと膨らまず、タイトさも兼ね備えている。そのため、ベースの音の輪郭も見えやすく、音が濁らない。

これだけ低く、力強く低域が出ていながら、中高域はクリアで抜けが良いのも特筆すべきポイントだ。低音が音楽全体に覆いかぶさって、不明瞭になるような事はまったくない。「Laughter」で歌い上げられる気持ちのいい高域も、のびのびと広がっていく。

音楽も抜群に気持ちがいいが、これだけしっかりした低域が出るなら、映画を見ても面白そうだ。Amazon Prime Videoで「プロメア」を再生してみたが、狙い通り、アクションシーンの迫力ある低域を迫力満点に再生しながら、セリフは明瞭に、空間も広く再生できる事が確認できた。