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東芝、コンテンツ作成・配信サービス付き法人向け4Kレグザ
2020年8月31日 11:22
東芝映像ソリューションは、クラウド型コンテンツの作成・配信サービスを付帯した法人向け4K液晶レグザ「M540X(B)」「C340X(B)」シリーズを9月1日より発売する。43型から75型までの5サイズを用意し、価格はすべてオープンプライス。
- 75型「75M540X(B)」 オープンプライス
- 65型「65M540X(B)」 同上
法人向け4K液晶レグザ「M540X(B)シリーズ」
- 55型「55C340X(B)」 オープンプライス
- 50型「50C340X(B)」 同上
- 43型「43C340X(B)」 同上
法人向け4K液晶レグザ「C340X(B)シリーズ」
2020年2月に発売したコンシューマ向け4Kレグザ「M540X」「C340X」シリーズをベースに、コンテンツ作成・配信サービスやホテルモードなどの法人向け機能を追加で搭載した業務用モデル。1日あたり16時間までの運用条件が付いた3年保証が付く。なお縦型設置には対応しない。
最大の特徴は、ブリスロード社が手掛けるデジタルサイネージクラウドサービス「iSignWeb(for TSB)」の付帯。サイネージ向けコンテンツをディスプレイに表示するには、コンテンツを格納したUSBメモリーを挿入して再生するのが一般的だったが、今回の新モデルではiSignWebを通じて、手軽にコンテンツ作成できるほか、作成したコンテンツをリアルタイムに配信できる。クラウド型コンテンツ作成・配信サービスを標準で付帯した業界初のテレビ、という。
iSignWebでは、用意された1,000種以上のテンプレートを利用して、PCやタブレット、スマホから手軽にコンテンツ作成が可能。文字や写真、動画を追加して編集できるほか、作成したコンテンツを対応モデルへリアルタイムに配信できる。
1つのアカウントで3台までのテレビ操作が可能(4台以上の遠隔操作は別途費用必要)。有償のベーシックコースであれば、コンテンツをスケジュール配信したり、設置台数毎に異なるコンテンツを配信することも可能になる。
ビジネスソリューション部の宮田氏は「サイネージ用途はもちろんだが、チューナーを搭載したテレビでもあるため、ホテルや寮、研修施設などへの展開も想定した製品。新しく搭載したサイネージ配信サービスを使うことで、店舗で必要な情報を即座に切り替えたり、各個室に向けて情報を一斉配信できる。今後我々は、テレビ本体のみならず、テレビに付帯したクラウドサービスを積極的に展開する予定で、今回がその第1弾モデルになる。5機種合計で年間10万台の販売を目指す」と話す。
「ホテルモード」の搭載も法人向けモデルの専用機能で、客室向けとして提供する際に有用な各種設定や制限をかけることができる。具体的には、電源ON時の音量を設定したり、最大音量の制限、電源ON時の表示チャンネル指定ほか、外部入力やリモコンキー、設定メニューの無効化などが行なえる。1台設定すれば、同一設定内容をUSBメモリ経由で他のテレビへ複製できるため、設定作業も簡単という。なおホテルモードは指定代理店のみ、設定が可能。モードを使用する場合は、問い合わせの必要がある。
宿泊客が動画配信サービスを利用した際のログインアカウント情報や閲覧履歴などを電源OFFと共に自動消去する個人情報保護機能も備えるほか、HTML5対応を利用して、STBを使わずにホテル向けPMS(ホテル管理システム)や、VODシステムを表示することもできる。
この他の基本機能は、既発のコンシューマ向け4Kレグザ「M540X/C340Xシリーズ」と変わらない。
新4K衛星放送チューナーと、地上/BS/110度CSデジタルチューナーを搭載。外付けUSB HDDを接続すれば番組録画も行なえる。YouTubeなど、全15種類の動画配信サービスに対応。一部動画サービスについては、リモコンにダイレクトボタンを備えており、サービスにそのままアクセスできる。
M540X(B)は、映像エンジン「レグザエンジンCloud」を搭載。3つのビューティ機能「地デジビューティX」「ネット動画ビューティ」「4KビューティX」により、地デジや4K放送、ネット動画を高画質に楽しめる。色温度センサーにより、室内の色温度を加味した自動画質調整「おまかせAIピクチャー」も備える。
C340X(B)は、映像エンジン「レグザエンジンG」を搭載したベーシックモデル。「地デジビューティX」や「おまかせオートピクチャー」により、いつもの番組が美しく楽しめる、とする。
両シリーズ共に、自然で明瞭な音を再現するレグザパワーオーディオシステムを搭載。バスレフ型フルレンジスピーカーとレグザサウンドプロセスVIRにより、低音から高音までバランスの良いサウンドを再現するという。