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KEF“音のブラックホール”搭載、新「LS50」。アンプやHDMI搭載のワイヤレス機も
2020年9月23日 07:30
英KEFは、“音のブラックホール”と表現する吸音技術「Metamaterial Absorption Technology(MAT)」を採用した、新たなブックシェルフスピーカー「LS50コレクション」を発表。「LS50 Meta」と「LS50 Wireless II」の2機種をラインナップする。「LS50 Meta」は10月2日、「LS50 Wireless II」は今冬発売予定。価格はLS50 Metaが145,000円、 LS50 Wireless IIが270,000円。別売のS2フロアスタンドは52,000円。
カラーは、LS50 Metaがカーボンブラック、チタニウムグレイ、ミネラルホワイト、スペシャルエディション・ロイヤルブルー。LS50 Wireless IIがカーボンブラック、チタニウムグレイ、ミネラルホワイト、スペシャルエディション・クリムゾンレッド。
MATの効果についてKEFでは、「モダン設計のアイコンとして認知されていたLS50が、この画期的な技術を搭載して生まれ変わり、見事なナチュラルサウンドを実現した。そのサウンドは、聴けば確信につながる」と説明。「リスナーは、スピーカーの存在を感じることなくサウンドに溶け込める」という。
Acoustic Metamaterial Groupと共同開発したMATにより、ドライバー後方に生じるノイズをほぼ全て吸収。これにより歪みが減少し、音の乱れを防止できるとする。
MATは、非常に複雑な迷路のような構造になっており、それぞれの回路が特定の周波数帯のノイズを効率的に吸収。それらの回路を合体させると、“音響のブラックホール”のような役割を果たし、ノイズを99%吸収。 それまでの技術では約60%のノイズ吸収率であり、「その結果は比較にならないほど明らか」だという。
LS50コレクションには、MATを搭載した特別設計の12世代の5.25インチUni-Qドライバーを採用。サウンドを部屋中に均等に広げられ、部屋のどこにいても同じ音像が楽しめるという。
さらに、新たな性能として、新コーン・ネック・デカプラやモーターシステムを強化。カラレーションや歪みをさらに削減し、より深くタイトなベース音が活き、よりクリアなサウンドを実現したとする。
オフセット・フレキシブル・バスレフポートや、曲線的なバッフルによる低回折、緻密なクロスブレーシング、 コンストレイント・レイヤー・ダンピングなども特徴。「これら全てがシームレスに融合し、想像を絶するサウンドの深み、精細な音像、そして同等クラスのほかのどのスピーカーよりも軽減された音の歪みを実現した」とのこと。
別売で、「S2フロアスタンド」も用意。スピーカーを固定できるトッププレートや、振動を抑えるベースプレートで構成されており、支柱は空洞、不活性充填剤を充填している。
「LS50 Wireless II」は、KEFの「Music Integrity Engine」と、ツイーター用の100W Class A/Bアンプ、ウーファー用の280W Class Dアンプを内蔵したアクティブタイプ。KEF Connectアプリを使い、ワイヤレスで音楽配信サービスの楽曲を再生できるワイヤレススピーカーとなっている。有線接続も可能。
KEF Connectアプリで、Tidal(日本未サービス)、Amazon Music、Qobuz、Deezer、インターネットラジオ、ポッドキャストの再生が可能。Spotify Connectにも対応する。最大384kHz/24bitまでPCM音源や、11.2MHzのDSD再生が可能。MQAデコードにも対応。Roon Ready、AirPlay 2やGoogle Chromecast、Bluetooth接続もサポート。
HDMI、アナログ、光デジタル入力や同軸デジタル接続も備え、テレビやレコードプレーヤー、CDプレーヤー、ゲーム機器とも接続できる。