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KEF、数カ月以内に“最も先進的な製品”発表へ

左からMuonスピーカー、LSXスピーカー

KEFは14日、1961年にBBCのエンジニアであったレイモンド・クックOBEによって設立されてから60年が経過した事を記念し、慈善団体の設立を発表すると共に、今後数カ月以内に「最も先進的な製品を発表する」と予告した。

同社は、「次の時代に向けて、KEFはハイファイの未来がよりパーソナルで、より多くの人々が卓越したリスニング体験を得られるようにしたいと考えている」とした上で、「この記念すべき年に、KEFはこれまで生み出してきた中でも最も先進的な製品を発表する予定(数カ月以内に発表予定)」だという。

具体的にどのような製品なのかは不明だが、「皆様のご自宅や移動中のリスニング体験を未だかつてない体験にすることでしょう」と予告している。

さらに、助成金や奨学金を通じて「オーディオ界を影で支える方々を支援する財団を立ち上げる」と発表。「次世代の人々に最先端のコースを提供し、オーディオ界の境界線を押し広げる活動や取り組みに対して助成金を提供する」という。

このプログラムは、革新的な製品やアイデアを通じて、Hi-Fiの醍醐味を再現するために舞台裏で働くプロフェッショナルやパイオニアを対象としており、「音楽、映画、ゲームの分野で活躍する音響エンジニア、オーディオエンジニア、サウンドミキサー、デザイナーなどが含まれる」とのこと。

KEFの社名は、設立当初の拠点である英国メイドストーンのKent Engineering and Foundryにちなんで付けられたもので、現在もその地で製品開発が続けられている。1961年に設立され、合成素材をいち早く採用。コンピューター・シミュレーションを使ってスピーカーの性能を測定・開発した最初の企業でもあるという。

革新的な技術であるUni-Q、Uni-Core、そして最先端のMetamaterial Absorption Technologyyも開発。Hi-Fiスピーカーや建築用スピーカー、サブウーファーに加え、ワイヤレススピーカー、ポータブルBluetoothスピーカーやヘッドフォンなども手掛けている。