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5.4型で5G対応「iPhone 12 mini」。ラインナップ最小、74,800円から

iPhone 12シリーズでもっとも小さな「iPhone 12 mini」(写真上)

アップルは14日、5.4インチ有機ELディスプレイを搭載した5G対応スマートフォン「iPhone 12 mini」を発表した。同時発表されたiPhone12シリーズ4機種のなかで、もっとも小さなモデル。直販サイトでは11月6日(金)の22時から予約を受け付け、11月13日に発売。価格は64GBが74,800円、128GBが79,800円、256GBが90,800円。

本体カラーはホワイト、ブラック、ブルー、グリーン、(PRODUCT)REDの全5色。底面の充電端子はLightning。イヤフォンジャックは備えない。

IP68の防水仕様で、外形寸法は131.5×64.2×7.4mm(縦×横×厚さ)、重さは133g。

4.7インチディスプレイを搭載していたiPhone 8とほぼ同等の筐体サイズに、5.4インチのOLED「Super Retina XDRディスプレイ」を搭載する。解像度は2,340×1,080ピクセル。476ppi。HDRに対応するほか、True Tone、広色域(P3)、触覚タッチ、2,000,000:1コントラスト比(標準)、最大輝度625nit(標準)、最大輝度1,200nit(HDR)、耐指紋性撥油コーティングなどに対応。カバーガラスは、従来比で4倍の耐落下性能を備えた「Ceramic Shield」。

ディスプレイ以外のスペックは、同時発表された6.1インチディスプレイの「iPhone 12」と同等。5Gに対応し、5nmプロセスで設計された「A14 Bionicチップ」や「次世代Neural Engine」を搭載。処理能力が大幅に強化された。

カメラは超広角、広角のデュアル12MPシステム。超広角レンズは5枚構成でF値は2.4、120度の視野角を持つ。広角レンズは7枚構成で、F値は1.6。光学式手ブレ補正に対応する。

2倍の光学ズームや最大5倍のデジタルズーム、ポートレートモード、6つのエフェクトを備えたポートレートライティングなどが利用可能。新しい広角レンズは従来よりも27%多く光を取り込むなど、暗所性能も強化されており、超広角/広角の両レンズでナイトモードが使用できるようになった。

そのほかDeep Fusionやシーン検出に対応するスマートHDR 3なども利用できる。

ビデオ撮影は最大60fpsまでの4Kビデオ撮影に加え、最大30fpsまでのDolby Vision対応HDRビデオ撮影にも対応。写真アプリやiMovieを使うことで、Dolby Vision対応HDRビデオの編集もできる。

前面のTrueDepthカメラは1,200万画素で、f値2.2。ポートレートモードやポートレートライティング、ナイトモードなどが利用できる。顔認識のFace IDも使用できる。

GPS、GLONASS、Galileo、QZSS、BeiDou、デジタルコンパス、気圧計、3軸ジャイロ、加速度センサー、近接センサー、環境光センサーも備える。

本体背面には磁石により周辺機器と連携できる「MagSafe」を搭載。最大15WのMagSafeワイヤレス充電や最大7.5WのQiワイヤレス充電ができる。このMagSafeを使ったケースやカード入れなども発売される予定で、アクセサリ類は直販サイトで16日から注文できる。

バッテリー駆動時間はビデオ再生で最大15時間、ビデオのストリーミング再生で最大10時間、オーディオ再生は最大50時間。

環境への配慮もあり、従来同梱されてきた電源アダプタやEarPodsは同梱されず、高速充電に対応したUSB-C to Lightningケーブルのみが同梱される。

IP68の防水仕様
本体カラーは全5色