ニュース

5G対応で6.1型「iPhone 12」。高解像度有機EL、A14 Bionic搭載

6.1インチディスプレイの「iPhone 12」

アップルは14日にオンラインで発表会を行ない、5Gに対応した6.1インチディスプレイの「iPhone 12」を発表した。国内では16日(金)の21時から予約を受け付け、23日に発売。価格は64GBモデルが85,800円、128GBが90,800円、256GBが101,800円。

より小さい5.4インチディスプレイを搭載する「iPhone 12 mini」も同時発表された。詳細は別記事で掲載する。

新デザインのアルミニウムボディを採用。従来モデルから11%薄く、15%小さく、16%軽くなった。ディスプレイは有機ELの「Super Retina XDR」で、画素数はiPhone 11から高解像度化した2,532×1,170ドット、460ppi。HDRコンテンツを再生でき、輝度は1,200nit。コントラスト比は2,000,000:1。

「iPhone12」はIP68の防水仕様

カバーガラスは、「ほとんどの金属よりも硬い」ナノセラミッククリスタルを組み込んだ「Ceramic Shield」で、どのスマートフォンのガラスよりも頑丈という。カバーガラスとボディのエッジが同じ高さになったことも加わって、耐落下性能は4倍強化された。本体はIP68の防水仕様。

iPhoneで初めて5Gに対応する。高い感度を維持し、効率も向上させるため独自のアンテナと無線部品を設計。ほかのどのスマートフォンより多くの5G周波数に対応する。必要に応じてLTEと5Gを自動で使い分ける「スマートデータモード」も搭載し、省電力にも貢献する。

プロセッサは、初めて5nmプロセスを採用したA14 Bionic。6コアCPUと4コアGPUを搭載し、どちらも他社のスマートフォンより50%高速という。ニューラルエンジンは16コアで、80%高速化を果たした。

背面カメラは12MPの超広角、広角の2種類。超広角レンズはf値2.4で視野角は120度、5枚レンズ構成。広角レンズはf値1.6、7枚レンズ構成で、光学式手ブレ補正を搭載する。暗所性能も向上しており、どちらのレンズでも「ナイトモード」を利用できるほか、細部を鮮明に捉える「Deep Fusion」、自動でシャープネスや色、ホワイトバランスを調整する「スマートHDR 3」にも対応する。

ビデオ撮影は、暗所性能が27%向上し、ナイトモードでタイムラプスも撮影可能に。4K撮影に加え、最大30fpsのDolby Vision対応HDRビデオも撮影できる。Dolby Vision対応ビデオは撮影だけでなく、写真アプリやiMovieで編集もできる。前面の「TrueDepthカメラ」は1,200万画素、f値2.2。顔認証のFace IDも備える。

イベントではiPhoneとApple Watchを同時に充電できるワイヤレス充電器も披露された
「MagSafe」を使ってカード入れを装着したところ

本体背面に磁石を内蔵し、ワイヤレス充電やケースなどを取り付けられる「MagSafe」機能を初めて搭載した。MagSafeワイヤレス充電時は最大15Wでの充電が可能。Qiとも互換性があり、Qiワイヤレス充電時は最大7.5Wの充電ができる。このMagSafeを使ったケースやカード入れも登場する予定。カード入れにはシールド機能があり、クレジットカードを入れても安心という。

カーボンフットプリントを減らすため、電源アダプタとEarPodsは同梱されず、高速充電に対応したUSB-C to Lightningケーブルのみが同梱される。

本体カラーはブラック、ホワイト、(PRODUCT)RED、グリーン、ブルーの全5色。SIMカードはNano-SIMとeSIMのデュアルSIM仕様。

外形寸法は146.7×71.5×7.4mm(縦×横×厚さ)、重さは162g。