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ハーマン、車を“第3の居住空間”にするコンセプト。ゲームや動画編集を快適に
2021年1月8日 12:57
ハーマンは米国現地時間の7日、自動車を“第3の居住空間”にする新たな体験コンセプトとして、ゲームや動画編集、ドライブ・ライブコンサートに特化した3つの「HARMAN ExP」を発表した。このコンセプトモデルは、オンラインで開催されるテクノロジー見本市「CES 2021」で披露される。
コネクテッドカー技術を活用したコンセプトで、ハーマンが持つデジタルコクピットやテレマトリクス、カーオーディオ、クローズドソフトウェアサービス、ADAS(先進運転支援システム)などの自動車技術も駆使して、ドライバーや同乗者に新しい体験をもたらすという。
ゲームに特化した「HARMAN ExP Gaming Intense Max」では、5G技術やオーディオテクノロジー、車内コミュニケーション技術(ICC)などを活用。車載オーディオでクリアなサウンドを実現しながら、自動車に取り付けられているOLEDもしくはQLEDディスプレイで高品位なゲーム体験ができ、「ゲーム世界の一部に飛び込んだような感覚を味わえる」とする。
同社の調査によれば、友人との待ち合わせ時や子どもの送り迎え時などで、ドライバーには自動車に乗ったまま息抜きをする時間があり、その間、多くのドライバーがスマートフォンでゲームを遊んでいるという。しかし、スマートフォンでのゲーム体験は「非常に限られたものである」として、今回のコンセプトを考案したとのこと。
動画編集に特化した「HARMAN ExP Creator Studio」では、同社のオーディオヘッドレスト技術を使ったオーディオバランスの最適化や、室内照明のフラット化、複数台のカメラを駆使したヘッドトラッキングなどにより、車内を理想的な作業空間に変化させる。
編集作業には自動車のステアリングホイールも活用できるほか、バーチャルアシスタントを駆使したタイトルやサムネイル画像の作成、動画公開が可能という。
「HARMAN ExP Drive-Live Concert」では、同社のオーディオ技術や5G通信、クラウドなどを駆使することで、車内がコンサートホールに変化。ユーザーがどこにいても、ライブパフォーマンスを楽しめると謳う。
このコンセプトでは、広々とした空間で音楽を楽しめるよう、ステアリングホイールが格納されるほか、大画面でパフォーマンスを視聴できるようにメインディスプレイが大きくなるという。合わせて、スピーカー内蔵のヘッドレストも移動するほか、車内の照明も楽曲にあわせて動作するようになるとのこと。
ハーマン・オートモーティブのクリスチャン・ソボトカ代表は「ハーマンは、自動車は運転するためのものだけでなく、居住空間にもなりうると信じている」とコメントしている。
「今回紹介したHARMAN ExPにより、我々は自動車を“第3の居住区間”に変身させ、ユーザーが求める体験ができる場所にする」