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サムスン、量子ドット+ミニLED搭載テレビ「Neo QLED」。海外発表
2021年1月7日 15:42
韓国サムスン電子は、11日より行なわれる技術見本市「CES 2021」に先立ち開催したオンラインイベントにおいて、量子ドット技術とミニLEDを搭載した液晶テレビ「Neo QLED」を発表した。8K解像度のフラッグシップモデル「QN900A」と、4Kの「QN90A」をラインナップ。発売時期や価格などは未定。
Quantum MiniLED(QLED)では、従来LEDの1/40の高さにデザインしたミニLEDを採用。レンズを使用してLED光を分散する手法に代わり、非常に多くのミニLEDを敷き詰めた薄いマイクロレイヤーを備えるのが特長。
Quantum Matrixテクノロジーにより、密集したミニLEDの正確な制御を実現。飽和を防ぎ、ユーザーが意図したとおりにコンテンツを楽しむことを可能にするという。またNeo QLEDでは、輝度スケールを4096ステップ・12ビットで表現。これにより、暗い領域は暗く、明るい領域が明るくなり、高精度で没入感あるHDR体験を可能とした。
独自に開発したNeo Quantumプロセッサーを搭載。AIアップスケーリングとディープラーニング技術で強化された最大16の異なるニューラルネットワークモデルを使用することで、入力品質に左右されることなく、映像を4Kおよび8K画質に最適化できるという。
ベゼルレスの画面と、高いデザイン性を備えたInfinity One Designを採用。Neo QLEDの8Kモデルにおいては、着脱対応の接続TVボックスとなっており、ケーブル接続とデザイン性を両立させた。
8Kモデルでは、プレミアムなオーディオ機能も搭載。Object Tracking Sound(OTS)Proでは画面上のオブジェクトの動きに対応、またSpaceFit Soundは、設置されたテレビの環境を分析し、空間に合わせて調整した没入型サウンドを出力できるという。
ワークアウト中の姿勢をリアルタイムで追跡・分析できるスマートトレーナー機能や、21:9や32:9のアスペクト比でゲームが楽しめるウルトラワイドゲームビュー、32人までのビデオ通話を可能にするGoogle Duo機能なども備えている。
なおサムスン電子は、Neo QLEDのほかにも、より微細なLEDを搭載した「MICRO LED」や、ライフスタイルTVシリーズ「The Frame」などの新モデルも発表している。