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サムスン、CESでMicroLEDなど各種テレビ紹介。アーム付き家庭用ロボも
2021年1月13日 08:30
韓国のサムスン電子は、アメリカ現地時間の11日に開幕した「CES 2021」に出展。超小型LED素子を採用した110型ディスプレイ「MicroLED TV」や量子ドット技術とミニLEDを搭載した液晶テレビ「Neo QLED」、新型のライフスタイルTVシリーズ、AIを搭載したロボット製品などを発表した。
MicroLED TVは、韓国で12月中に予約販売が行なわれ、2021年第1四半期より本格的に発売開始を予定している製品。韓国国内での価格は1億7,000万ウォン。
2018年にマイクロLEDを採用した業務用ディスプレイ「The Wall」を発売しているサムスンは、今回の新製品発売と併せ、マイクロLED市場を本格的に作る計画という。
次世代ディスプレイとして挙げられるマイクロLEDは、マイクロメートル(μm)単位の超小型LEDを利用したもので、バックライトやカラーフィルターなどの構造をなくし、LED自体が自ら光と色を出す自発光ディスプレイ。無機材料で寿命が10万時間と長いことも特徴で、画質劣化や、焼き付きなどを気にすることなく長く使用することができるとしている。
一方のNeo QLEDは、従来のLEDを1/40の高さにデザインしたミニLEDを採用。レンズを使用してLED光を分散する手法に代わり、非常に多くのミニLEDを敷き詰めた薄いマイクロレイヤーを備える。
輝度スケールを4,096ステップ・12bitで表現。これにより、暗い領域は暗く、明るい領域が明るくなり、高精度で没入感あるHDR体験を可能としたという。8K解像度のフラッグシップモデル「QN900A」と、4Kの「QN90A」をラインナップされているが、発売時期や価格などは未定。
そのほかテレビ製品としては、“ライフスタイルTV”シリーズより、厚さが従来モデルの45.8mmから24.9mmまで薄くなった「The Frame」など4製品や、2020年9月に発表した4K対応の超単焦点レーザープロジェクター「The Premiere」なども紹介された。
The Premiereは、4K対応で120インチまでの投射ができるLSP7Tと、トリプルレーザーテクノロジーによりHDR10+に対応し、130インチまで投射できるLSP9Tの2ラインナップ。
輝度はLSP7Tが2,200 ANSIルーメン、LSP9Tが2,800 ANSIルーメン。監督が意図したとおりの映像を楽しめるという「フィルムメーカーモード」もサポートした。
そのほかサムスンのCES 2021特設ページでは、ロボット製品として自動掃除機の「JetBot 90 AI+」や、搭載したAIが所有者の挙動などを学習するアシスタント「Samsung Bot Care」、モノを掴むためのアームを備え、皿を食洗機に入れたり、洋服を片付けたりできる「Samsung Bot Handy」なども紹介されている。