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サムスン、89型のマイクロLEDディスプレイ発表。新型のミニLEDも
2022年1月4日 19:27
サムスン電子は、米国ラスベガスで開かれるテクノロジー見本市「CES 2022」を前に、最新ディスプレイ「MICRO LED」やミニLEDテレビ「Neo QLED」などを発表した。
新モデルでは、画質や音質の向上に加え、NVIDIA GeForce Now/Stadia/Utomikのクラウドゲームやビデオチャット、NFTアートが楽しめるスマートハブ、画面を最適化するスマートキャリブレーション機能などを搭載。縦長コンテンツ表示用機能も備えており、YouTubeやTikTokなどのアプリほか、ミラーリングやキャストが楽しめるようになっているという。
マイクロLEDは110型、101型、89型の3サイズを用意
「MICRO LED」は、マイクロメートル(μm)単位の微細なLEDをRGB素子として使った自発光ディスプレイ。
2022年モデルにおいては、光と色を個別に生成する2,500万個の微細なLEDにより、クラス最高の画質を実現。印象的な奥行き、鮮やかな色、そして透明度とコントラストのレベルを高めた。また従来の110型に加えて、101型、89型のサイズもラインナップした。
新モデルでは、20bitのグレースケール深度をサポート。これにより、シーンのディテールまで表現できるようになり、100万ステップを超える明るさと色レベルで最高のコントロールを実現。「真のHDR体験を提供する」としている。
色域に関しても、DCIとAdobe RGBを100%カバーしリアルな色を実現。ボディの99.99%を画面が占める没入型のデザインにより、革新的なパフォーマンスを提供するという。
お気に入りのアートワークやデジタル写真を表示できるアートモードを搭載。著名なアーティストRefik Anadol氏のメディア作品も付属する。ほかにも、マルチビューを使った4画面または4K120p表示機能、Dolby Atmos機能を備える。
輝度レベル制御を14bitに高めたミニLEDテレビ「Neo QLED」
「Neo QLED」は、量子ドット技術とミニLED光源を組み合わせたサムスンの液晶テレビシリーズ。
2022年モデルでは、独自プロセッサ「Neo Quantum Processor」をアップデート。BLU(バックライトユニット)を使用した高度なコントラストマッピングを導入することで、ミニLEDの輝度レベル制御を12bitから14bitへと拡張。これにより、従来の4,096ステップから4倍の16,384ステップで輝度を制御できるようになった。
Shape Adaptive Lightテクノロジーを搭載。プロセッサが映像を分析し、ミニLEDからの光の形状を制御。画面上のすべての形状の明るさと精度を向上させることで、ディスプレイ上でHDRコンテンツを正しく表示。さらに高度な画質アルゴリズムであるReal Depth Enhancerにより、画面上のオブジェクトを背景に対して決定および処理して奥行き感を生み出すことで、より現実感を生み出すという。
内蔵の光センサーと日没/日の出情報を使い、画面の明るさとトーンを自動的に調整するEyeComfortモードを搭載。周囲光が変化すると、画面が徐々に光の量を減らし、より暖かい色調にすると共に、ブルーライトレベルを調整。睡眠の質に影響を与える可能性のあるブルーライトを抑制することで、夜間の快適な視聴体験を可能にする。
サウンド面も大幅に強化。オブジェクトに合わせて音を移動させるOTS(Object Tracking Sound)をベースとしながら、新モデルでは、上向きスピーカーを組み込むことでオーバーヘッドサラウンドサウンドを作成するOTS Proへと進化。新しいトップチャンネルスピーカーの追加により、優れたDolby Atmos体験を提供するとしている。