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「ガメラ2 レギオン襲来」ドルビーシネマで3月公開

「ガメラ2 レギオン襲来」
(C)KADOKAWA 日本テレビ 博報堂DYメディアパートナーズ 富士通 日販/1996

ガメラ生誕55周年記念プロジェクトの一環として、平成ガメラ3部作の第2作目「ガメラ2 レギオン襲来」の4K HDR版が、ドルビーシネマ(Dolby Cinema)で期間限定上映されることが決定した。公開は3月で、配給はKADOKAWA。

本作は、自衛隊全面協力による圧倒的なスケールとリアリズムに、最高峰のミニチュア特撮が融合した作品で、怪獣映画の枠組みを超えた傑作として評価されており、第17回日本SF大賞を映画作品として初めて受賞するなど、今なお特撮映画のマスターピースとして人気を集めている。監督は金子修介、特技監督は樋口真嗣。

『ガメラ2 レギオン襲来』予告

今回のドルビーシネマ化においては、第1作と同様、撮影監督の木所寛がHDRグレーディングを監修。第1作よりもスケールアップしたガメラの火球や、札幌と足利で繰り広げられるナイターでのガメラとレギオンの死闘を、豊潤な黒の階調やハイダイナミックレンジの高い輝度を活かしたHDR版として蘇らせる。

平成ガメラ3部作全ての音の設計・デザインを手がけた録音技師の橋本泰夫をサウンドデザイナーに迎え、サウンドエディターの野村みきと共に、公開当時のドルビーサラウンド音源をベースに、レーザーディスク制作時のセリフ、音楽、効果音をそれぞれ分離させたデジタル音声を部分的に使用し、新たに効果音、重低音の音付を敢行。翅レギオンの飛翔シーンなど、Dolby Atmosの効果を最大限発揮した立体的な音響を構築したという。

「ガメラ2 レギオン襲来」
(C)KADOKAWA 日本テレビ 博報堂DYメディアパートナーズ 富士通 日販/1996

ガメラの誕生日(55年前の「大怪獣ガメラ」公開日)でもあった2020年11年27日より限定上映された、平成ガメラ3部作の第1作「ガメラ大怪獣空中決戦」は、11月28・29日の週末ミニシアターランキングで第2位にランクイン。好評につき、'21年1月15日から1月28日までの2週間、ドルビーシネマ全国7館にてアンコール上映を行なっている。

進行中のガメラプロジェクトとして、バンダイからはムービーモンスターシリーズ「ギャオス(1995)」「レギオン」フィギュアの発売、ニコニコ生放送にて人気VTuber舞元啓介と平成ガメラ第1作を同時視聴する番組「にじさんじ舞元啓介と『ガメラ 大怪獣空中決戦』をみよう」の放送に加え、CSムービープラスでの平成ガメラ3部作“4Kデジタル復元版”のテレビ初放送、CINEMA-KAN Labelより昭和ガメラシリーズサウンドトラックの発売などの企画が展開されている。

「ガメラ2 レギオン襲来」4K HDR

監督:金子修介 特技監督:樋口真嗣
脚本:伊藤和典 撮影:戸澤潤一 音楽:大谷幸
美術:及川一 録音:橋本泰夫
[特殊技術]撮影:木所寛 怪獣造型:原口智生
美術:三池敏夫 ビジュアルエフェクトスーパーバイザー:松本肇
出演:永島敏行、水野美紀、石橋保、吹越満、藤谷文子、川津祐介
1996年/本編100分/カラー/Dolby Atmos/ビスタサイズ

あらすじ

ガメラとギャオスの死闘から数年後、北海道に流星雨が降り注ぎ、その一つが恵庭岳近くに落下。陸上自衛隊の捜索も虚しく隕石は未発見に終わるが、札幌青少年科学館の穂波碧は、隕石が自力移動した可能性を示唆した。5日後、隕石の正体である無数の宇宙昆虫と巨大宇宙植物が札幌市に出現。そこにガメラが現れ、昆虫と植物を駆除せんとするが……。