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「平成ガメラ」3部作、4K HDRでUHD BD化。ドルビーシネマ上映も

ガメラ生誕55周年を記念したガメラプロジェクトが始動

KADOKAWAは、ガメラ生誕55周年を記念したガメラプロジェクトを始動させる。そのプロジェクトの一環として、今なお多くのファンに語り継がれる「平成ガメラ」3部作の4K HDR版が、「平成ガメラ 4Kデジタル修復 Ultra HD Blu-ray 【HDR版】」として2021年1月29日(金)に発売される。4K UHDとBlu-rayの2枚組で、価格は各7,800円。

またUHD発売を記念して平成ガメラの第1作目「ガメラ 大怪獣空中決戦」が、11月27日より全国7館の「Dolby Cinema(ドルビーシネマ)」で上映されるほか、東京・千代田区にあるDUB GALLERY AKIHABARAで展示&物販イベント「ガメラ アキバ上陸! powered by 特撮の DNA」の開催なども決定している。

平成ガメラ3部作の4K HDR版制作にあたっては、木所寛、村川聡の両撮影監督監修のもとでHDRグレーディングを敢行。豊潤な黒の階調やハイダイナミックレンジの高い輝度を活かしたガメラの火球など、35mmオリジナルネガフィルムの表現領域の外側にあった情報をあますことなく引き出し、「これまで誰も観たことがないガメラ」が装いも新たに蘇るという。

4K UHD【HDR版】の特典には、HDRグレーディングされた予告編や、プロデューサー陣やスーツアクターなど作品関係者によるオーディオコメンタリー、約20ページの製作発表資料の封入が予定されている。同梱のBlu-rayは、'16年7月22日に発売された「平成ガメラ 4K デジタル復元版 Blu-ray BOX」に収録されたものと同一。

ガメラプロジェクト始動にあたり、平成3部作を手掛けた金子修介監督は「大映ガメラ生誕55周年、我が平成ガメラ生誕25周年という節目に、こうして新たな映像として復活してもらえるガメラも、我々関係者も幸福です。皆様に感謝致します」とコメント。

同じく平成3部作で特技監督を務めた樋口真嗣氏は「自分を許し赦し野放しにしてくれた当時大映の土川勉プロデューサー。脚本の伊藤和典さん。何百という大勢に及ぶスタッフ、キャストの皆さん。なによりもそんな私を赦し遊ばせてくれた監督の金子修介さん……!大人げない言い方ですが、マジ感謝です。みなさんがいなければ今の私は存在しませんでした。本当に、ありがとうございました」とのコメントを寄せている。

全国7つのDolby Cinemaでは「ガメラ 大怪獣空中決戦」4K HDRを上映

発売を記念して全国のDolby Cinemaで上映される「ガメラ 大怪獣空中決戦」4K HDRは、1995年に公開された作品。出演は伊原剛志、中山忍、藤谷文子。配給はKADOKAWA。

展示&物販イベントの「ガメラ アキバ上陸! powered by 特撮の DNA」は、11月27日~12月26日の期間限定で開催。平成ガメラ3部作の貴重な資料などが展示されるほか、今後発売予定の数量限定プレミアム商品もいち早く展示し、先行受注も受け付けるという。入場料は特典付きで1,000円。小学生以下は特典なしで入場無料。

そのほか'21年3月にはバンダイからガシャポン「HG ガメラ壱」(4 種)の販売も予定されている。価格は300円(税込)。

平成ガメラ 4K デジタル修復 Ultra HD Blu-ray 【HDR版】(4K Ultra HD Blu-ray+Blu-ray 2枚組)

「ガメラ 大怪獣空中決戦」
「ガメラ2 レギオン襲来」
「ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒」

    <特典情報>
  • 予告編(HDRグレーディングバージョン)
  • 新収録オーディオコメンタリー
  • 『ガメラ 大怪獣空中決戦』
    「ガメラ誕生秘話」土川勉(プロデューサー)×佐藤直樹(プロデューサー)×小林剛(宣伝プロデューサー)
  • 『ガメラ2 レギオン襲来』
    「怪獣を動かす者たち」スーツアクター真鍋尚晃×大橋明×福沢博文他
  • 『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』
    「特撮現場の最前線から」田口清隆監督×村川聡撮影監督

    <封入特典>
  • 各作品の製作発表プレス

コメント

金子修介監督

大映ガメラ生誕55周年、我が平成ガメラ生誕25周年という節目に、こうして新たな映像として復活してもらえるガメラも、我々関係者も幸福です。皆様に感謝致します。
時代は目まぐるしく変り、更なる新しいガメラも、いつかは眠りから覚める時が来るでしょう・・・いや、私が覚まさなければいけないのかなあ・・・ずっと同じようなことを言ってますが、いつでもOKですから。

樋口真嗣特技監督

25年前。
四半世紀も前だ。
思い返してもやりたい放題を自由に好きなだけぶちまけてきた。何を根拠に、どういうつもりであんな事をやってきたのか。今の価値基準であれば理解できないようなバイアスが世の中全体に横溢していたのではないだろうか。そっちの方が安心できる。
つい最近のことと思いながらも、
今の自分にあの時と同じような狼藉が出来るだろうか。
今だったらここまでの無茶はしていないような気がする。
いわゆるところの若さゆえの過ちなのではないかと思う。
正直、穴があったら入りたい。
穴があったら埋めてやりたい。

そんな自分を許し赦し野放しにしてくれた当時大映の土川勉プロデューサー。脚本の伊藤和典さん。何百という大勢に及ぶスタッフ、キャストの皆さん。なによりもそんな私を赦し遊ばせてくれた監督の金子修介さん……!

大人げない言い方ですが、マジ感謝です。
みなさんがいなければ今の私は存在しませんでした。

本当に、ありがとうございました。