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Aurenderが「理想を追求した」SSD内蔵ネットワークトランスポート
2021年1月22日 10:00
エミライは、Aurender製ネットワークトランスポートのフラッグシップモデル「W20 Special Edition」を1月29日に発売する。価格は319万円。本体カラーはシルバーとブラックの2種類で、1TBのキャッシュ用SSDと、4TBのストレージ用SSDを内蔵している。
極限レベルのジッター対策と電源強化により「トランスポートとしての理想を追求」したモデル。オーディオ回路の電源にLiFePO4(LFP)バッテリーを搭載し、オーディオ出力のノイズを最小限に抑えている。
予備のLiFePO4電池バンクは無停電電源装置(UPS)としても機能するため、突然の停電時でもシステムを保護する。
FPGAベースのOCXO(オープン制御水晶発振器)クロックを搭載した完全デジタル制御フェーズロックループ(PLL)システムを使い、ジッターを無視できるレベル以下に維持。DSD 512出力に対応した専用USB 2.0デジタルオーディオ出力に「クリーンでノイズのない電源を供給する」とのこと。
さまざまなD/Aコンバーターとのマッチングも重視され、出力端子としてUSBオーディオクラス2.0のほか、デュアルAES/EBU(デュアルAES出力対応)、光/同軸デジタル、BNCを備える。ネットワーク接続とファイル転送用に1GbpsイーサネットポートとUSB 2.0データポートをふたつ備えた。
対応フォーマットはDSD(DSF、DFF)、WAV、FLAC、AIFF、ALAC、M4A、APEほか。DSD 128までのDoP(DSD over PCM)、DSD 412までのPCM変換に対応。変換対応レートは最大352.8kHz(デュアルAES出力時のみ)。
外部クロック入力端子も装備し、マスタークロックは10MHzと12.8MHz、ワードクロックは44.1kHz、48kHz、その他各周波数の整数倍周波数に対応する。
本体には再生キャッシュ用として1TB、ストレージ用として4TBのSSDを内蔵。SSDは、厚手のアルミニウム製パーティションを使用した広範囲のシールドによって分離され、ジッターやノイズを最小限に抑え、排除するという。
オプションとして、MQA Core Decoderのアップデートにより、デコード機能によるファーストアンフォールドが可能になったため、最大88.2kHzまたは96kHzでのMQA再生が可能となった。
Tidal/Qobuz/Spotifyとも連携し、楽曲を一元管理することもできる。NASや外付けHDDに保存されたコンテンツを再生することも可能。iOS/Android向けアプリ「Aurender Conductor」を使って本体を制御することもできる。
アプリから直接、技術サポート担当者に通信することも可能で、リモートサポートリクエストを行なえば、インターネットを介して問題を診断し、修正してもらうこともできるという。ただしサポートは英語のみ。
ディスプレイは3.7インチの有機ELをふたつ搭載。消費電力は最大70W、待機時3.5W。外形寸法は430×370×127mm(幅×奥行き×高さ)、重さは21.1kg。
