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Aurender、10TB超ストレージのネットワークプレーヤー「A30」
2021年1月26日 10:00
エミライは、Aurenderブランドより「あらゆるデジタル音源のハブとなる理想的なメディアセンター」として開発したオールインワン・ネットワークプレーヤー「A30」を1月29日に発売する。価格は261万8,000円。10TBの保存用ストレージ、480GBの再生キャッシュ用ストレージを内蔵。本体色はシルバーとブラックの2色。
これまでトランスポートの開発に注力していたAurenderが開発した新ラインナップ。Aurender Condutorアプリを介して制御可能で、内部ストレージを備えたキャッシングミュージックサーバー/ストリーマーにも分類される製品だというが、豊富なデジタル入力を持ち、デジタルメディアセンターとしても利用できる。
AKM製「AK4497」をデュアル・モノ構成で搭載したDAC回路により、WAVやFLAC、AIFF、ALACなど主要なオーディオコーデックはすべてサポート。786kHz/32bitまでのPCM、DSD 512のネイティブ再生に対応し、USB出力時は最大DSD 256(DoP)の再生ができる。
ストレージは楽曲保存用に10TBの3.5インチHDDを、再生キャッシュ用に480GBのM.2 NVMe SSDを搭載。選択した楽曲やアルバムがSSDにキャッシュされている場合、HDDはスリープ状態になり、消耗を最小限に抑えると同時に、ディスクの回転やヘッドの移動、モーターから生まれる電気ノイズ、音響ノイズを完全に排除する。
デュアルモノ構成のリニア電源も備え、リファレンスクラスの再生を実現。マスター録音の品質を可能な限り最高レベルで再現し、フル解像度のMQAオーディオファイルとストリーム再生を可能にするMQAフルデコーダー技術も搭載した。
電源回路には、突然の停電時でも安全に本体を動作させるための「スーパーキャパシタ」無停電電源装置(UPS)も組み込まれ、A30を安全にシャットダウンできるという。
TEAC製CD-ROMドライブとブランド純正のCDリッピングシステムを備え、WAV、FLAC、AIFFコーデックでCDリッピングが可能。CDDBからのCDデータを自動取得することもできる。
フロントパネルには8.8インチのディスプレイを装備。パネルイルミネーションやCDリッピングなどのバックグラウンド機能に関連する回路を無効化する「クリティカルリスニングモード」を使うと、システムリソースを節約し、最高の音源を実現できるという。
入力端子は、RCA同軸×1、BNC同軸×1、光デジタル×2。USB 3.0×2、LANポートも装備した。出力はXLR(バランス)とRCA(アンバランス)の両方を備え、プリアンプやパワーアンプとの接続にも適しているという。ヘッドフォン出力は、4pin XLRバランス/4.4mmバランス/6.5mmアンバランスをそれぞれひとつずつ備える。
外形寸法は430×355×141mm(幅×奥行き×高さ)、重さは17kg。