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オンキヨー&パイオニア、新AVアンプのHDMI2.1に関する独自機能とは

オンキヨーホームエンターテイメントは、CESで発表したオンキヨー・パイオニアブランドのAVアンプでサポートするHDMI2.1の規格や、それに関わる独自機能について解説した。HDMI2.1サポート機種は国内で'21年夏より発売する予定。なお、HDMI2.1での接続の不具合は対応済みだという。

AVアンプでは、ビデオ機器とテレビとの接続に1本のHDMIケーブルを使用し、その高速伝送によって、映画や音楽ライブのBlu-ray作品で採用されているDolby Atmosなどの最新音声フォーマットを楽しめるようにする。

HDMI2.1の大きな特徴は8K解像度に対応すること。8Kは4Kの4倍の解像度となり、生の映像に限りなく近い映像を再現し、その場にいるような臨場感をもたらすとしている。

また解像度だけでなく、色のきめ細やかさを決める「ビット深度」、1秒間の動画のコマ数の「フレームレート」、使える色の範囲を示す「色域」、映像の明暗の幅の広がりを示す「輝度」が最大スペックになる。これにより、現実に近い8Kならではの豊かな映像を体験できるとする。

昨年末に発売されたプレイステーション 5やXbox Seires X/SなどHDMI 2.1対応ゲーム機では8Kや4Kの画質や、最新音声フォーマットのほか、ゲームプレイ時には映像の低遅延モードへ自動的に切り換えるALLM(Auto Low Latency Mode)、映像の切り替えをなめらかに表示するVRR(Variable Refresh Rate)、映像表示の遅延を軽減するQFT(Quick Frame Transport)と呼ばれるHDMI2.1の新機能も利用できる。

AVアンプと接続することでオンキヨーが提供するGOOD、BETTER、BESTの音で、ストレスなくさらに没入してゲームを楽しめる環境が整うとしている。

オンキヨー・パイオニアAVアンプ独自の新機能も搭載。映像が映らなくなった際に、原因を診断するHDMI診断機能、A/Vシンク(オンキヨー/インテグラモデル)、サウンドディレイ(パイオニアモデル)、4K/8K信号フォーマット設定機能を備える。

診断機能では、なんらかの原因で映像が映らなくなった際に、その原因をHDMIケーブル、ビデオ機器との接続、テレビとの接続、AVアンプの設定に分けて診断。映像・音声が出力されない原因を特定しやすく、どの部分を直せば良いかがすぐに分かるという。

A/Vシンク、サウンドディレイでは、ゲームプレイ中のALLM時に映像の速度に合わせて音声出力の遅延を限りなく少なくし、映像と音声のタイミングにずれが生じないように正確に合わせるとしている。

4K/8K信号フォーマット設定機能では、各入力にて伝送可能な信号フォーマットを設定することで、伝送速度を調整。HDMI2.1対応ではないケーブルでも再生ができるようになる。なお、高画質映像を楽しむためには、HDMI2.1対応のケーブルの使用を推奨している。

オンキヨーでは、コロナ禍、またアフターコロナにおける家庭で映画を楽しむ「ホームシアター」のみならず、音楽やゲームも含めた「ホームエンターテイメント」の構築もめざすとしている。