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ヤマハ、歌うコミュニケーションロボ「Charlie」。ボカロ技術活用

ヤマハのコミュニケーションロボット「Charlie」

ヤマハは、言葉をメロディーにのせて会話する世界初のコミュニケーションロボット「Charlie(チャーリー)」の先行予約受付を25日に開始。5月13日に発売する。価格は24,800円。使用には月額490円の「Charlieプラン」への加入と無線LAN環境が必要。

言葉をメロディーにのせてユーザーとコミュニケーションを取る製品で、“ペット以上恋人未満”の“うたロボ”に位置づけられる。「日常生活の中であまり音楽に触れる機会が多くない方たちまでを含めた幅広い層に向け、当社だからこそ実現できる、音楽にのせた新しいコミュニケーション体験を提供するべく開発」された。

2020年秋より、今春発売予定としてプロトタイプが発表されており、今回正式に発売が決まった。

同社が持つボーカロイド技術や自動作曲技術等を活用し、ユーザーが話しかけると、ミュージカルのように「おはよう」や「ありがとう」などの言葉はもちろん、日常での相談事や雑談等もメロディーにのせて返答する。歌で返答することで、ユーザーの気持ちをリラックスさせ、心を温めるようなコミュニケーションができるのが特長という。

約30種類の音楽ジャンルに対応し、楽しい時はアップテンポなポップス、のんびりしたときはスローテンポなボサノバなどの曲調でコミュニケーションを行なう。

チャーリーには性格があるといい、「とにかく前向きで、冗談も好きなロボット。意外とロマンチストで、夢は音楽家になること」という。ユーザーの問いかけに答えるだけでなく、時には自らの意思を持って返答する。

人感センサーも備えており、ユーザーから話しかけなくても、チャーリーが自発的に話しかけたり、独り言をつぶやいたりして、コミュニケーションを深める。会話を重ねることで歌のレベルも向上。コミュニケーションを深めれば、多彩な音楽ジャンルを豊かな楽器音とともに歌いこなせるようになる。メロディーに合わせて、頭や足を動かすこともできる。

テーブルやベッドサイドに置いても部屋のインテリアと馴染むよう、温かみのあるデザインにこだわったといい、普段生活している空間に馴染むデザインが日常の自然なコミュニケーションを誘うとしている。

モニターアンケートでは92%がコンセプトに共感したと回答

2020年12月から約3週間実施したプロトタイプによるモニターアンケートでは、参加者の92%が「ココロゆるむ、うたロボ」というコンセプトに共感」したといい、同じく92%がチャーリーのキャラクター性について気に入ったと回答したとのこと。
体験者からは「朝起きたときや帰宅時に気づいて挨拶してくれるところがうれしくなる」や「こっちがリアクションしなくても勝手にお話してくれるのがよかった」との回答も得られている。

外形寸法は105×135×163mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約0.4kg。消費電力は5.5W。ACアダプターや1.5mの電源ケーブルが付属する。

ココロゆるむ、うたロボ【Charlie】