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iFi、人気USB DAC&ヘッドフォンアンプに回路強化モデル
2021年3月29日 09:30
トップウイングサイバーサウンドグループは、iFi Audioブランドより、発売中のUSB DACとヘッドフォンアンプの音質をチューニングした「ZEN DAC Signature」と「ZEN CAN Signature」を近日発売する。価格はどちらも28,600円。
2機種と同ブランドの4.4 to 4.4 cableのバンドルセット「ZEN Signature Set」も近日発売。価格は55,000円。
両モデルともアルミニウム・エンクロージャーを採用し、現行のZENシリーズとは異なるスペース・ブルー仕上げが施されている。
ZEN DAC Signature
2019年に発売されたUSB DAC「ZEN DAC」からヘッドフォン出力を廃止し、ライン出力に特化させたモデル。入力はUSB 3.0 Bソケット。出力はペンタコン4.4mmバランス/RCAシングルエンド。
フルバランス回路がアップグレードされ、短くダイレクトな信号経路を確保し、「最高に純粋な信号伝送を実現」したという。回路にはパナソニック製OS-CONやエルナー製Silmlic IIコンデンサーなどを搭載した。
384kHz/32bitのDXDと、192kHz/31bitのPCM、DSD256をサポート。MQAレンダラーにも対応。入力されるオーディオデータのサンプリングレートは、アルミニウム製ボリュームコントロールの後ろにあるマルチカラーLEDで確認できる。
現行のZEN DACと同様に、出力設定を「variable(可変)」と「fixed(固定)」に切替可能。variableに設定すれば本機をプリアンプとして、fixedにすれば、出力を固定して外付けアンプやプリメインアンプ、アクティブスピーカーに接続することができる。
外形寸法は158×117×35mm、重さは505g。
ZEN DAC Signature
2020年に発売されたヘッドフォンアンプ「ZEN CAN」をベースに、さらなるパフォーマンスの向上と新機能搭載を実現した。現行モデルと同じくデュアルモノ・トゥルー・ディファレンシャル・バランス回路を搭載。ZEN DAC Signature同様、回路部品にパナソニック製OS-CONやエルナー製Silmlic IIコンデンサーなどが使われ、パフォーマンスが向上している。
特定のヘッドフォンにマッチしたEQカーブを生み出す「ActiveEQ」機能を搭載。本機では、国内未発売ながら全世界で12万個が販売されているというゼンハイザーのHD650をベースとしたヘッドフォン「Massdrop × Sennheiser HD 6XX」専用のActiveEQが用意されている。
同機能を使用しない場合でも、あらゆるタイプのヘッドフォンやIEM(インイヤーモニター)の能力を引き出すようにバランスが取られているとのこと。
シングルエンド出力の32Ωで1600mW(7.2V)、バランス出力の300Ω以上の負荷で15V以上を生み出すため、多量の電流を必要とするプレーナー。ヘッドフォンも難なく駆動させるとしている。
ゲインは6dBステップで4段階(0dB、6dB、12dB、18dB)に設定可能。感度の高いIEM使用時には、低ノイズを確保するためにユニティゲイン(0dB)を選択すると有効だという。一方、ゲインを高くすると、負荷の大きなヘッドフォンからも最大限の能力を引き出し、優れたダイナミックレンジを実現するとしている。
音声出力端子は6.3mm標準アンバランスと4.4mmバランスを搭載。入力端子はRCAと3.5mmステレオミニ、4.4mmバランス。デジタル入力やUSBには対応しておらず、ZEN DAC Signatureと組み合わせることが推奨されている。
再生周波数帯域は10Hz～20kHz(-3dB)、消費電力は最大12W。外形寸法は158×117×35mm、重さは550g。