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iFi、「ZEN DAC/CAN」の“Signatureモデル”発売開始

USB DAC「ZEN DAC Signature」(上)とヘッドフォンアンプ「ZEN CAN Signature」(下)

トップウイングサイバーサウンドグループは、iFi Audioブランドより、USB DAC「ZEN DAC Signature」とヘッドフォンアンプ「ZEN CAN Signature」、4.4 to 4.4ケーブル付属のセット「ZEN Signature Set」を4月20日に発売した。価格は「ZEN DAC Signature」と「ZEN CAN Signature」が各28,600円、「ZEN Signature Set」が55,000円。

ZEN DAC Signatureは、'19年に発売された「ZEN DAC」からヘッドフォン出力を廃止し、ライン出力に特化させたモデル。入力はUSB 3.0 Bソケット。出力は4.4mmバランス/RCAシングルエンド。フルバランス回路がアップグレードされ、短くダイレクトな信号経路を確保し「最高に純粋な信号伝送を実現」したという。回路にはパナソニック製OS-CONやエルナー製Silmlic IIコンデンサーなどを採用。

ZEN DAC Signature(背面)

ZEN DAC同様に、出力設定を「variable(可変)」と「fixed(固定)」に切替可能。variableを選択し、本機をプリアンプとして用いることで、パワーアンプに直接接続できる。またfixedを選択し、出力を固定して、外付けアンプやプリメインアンプ、アクティブスピーカーに接続することができる。

外形寸法は158×117×35mm、重さは505g。

ZEN CAN Signature(正面)

ZEN CAN Signatureは、'20年に発売された「ZEN CAN」をベースに、パフォーマンスを向上させ、新機能を搭載したモデル。回路はバランス型シンメトリカル・デュアルモノ設計。通常はハイエンドのヘッドフォンアンプ用として採用されている。ZEN DAC Signature同様、回路部品にパナソニック製OS-CONやエルナー製Silmlic IIコンデンサーなどを採用し、パフォーマンスを向上したという。

特定のヘッドフォンに合ったEQ(イコライザー)カーブを生み出す「ActiveEQ」機能を搭載。ノイズや歪みを感じさせることなく、アナログ領域で実行するとのこと。ActiveEQ機能を使用しない場合でも、あらゆるタイプのヘッドフォンやIEMの能力を引き出すようにバランスが取られているとのこと。

シングルエンド出力の32Ωで1600mW(7.2V)、バランス出力の300Ω以上の負荷で15Vを生み出すため、多量の電流を必要とするプレーナー型ヘッドフォンも難なく駆動させるとのこと。

ZEN CAN Signature(背面)

6dB刻みの4段階(0dB、6dB、12dB、18dB)に設定可能。感度の高いIEM使用時には、低ノイズを確保するためにユニティー・ゲイン(0dB)を選択すると有効だという。一方、ゲインを高くすると、負荷の大きなヘッドフォンからも最大限の能力を引き出し、優れたダイナミックレンジを実現するという。

入力端子にはRCAシングルエンドと3.5mmシングルエンド、4.4mmバランス。出力端子には4.4mmバランスライン、4.4mmバランスヘッドフォン、6.3mmシングルエンドヘッドフォンが装備。

再生周波数帯域は10Hz~20kHz(-3dB)、消費電力は最大12W。外形寸法は158×117×35mm。重さは550g。