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“TVerボタン”リモコンに初搭載。STB「J:COM LINK」に

民放公式テレビポータルのTVerは、ジュピターテレコミ(J:COM)が提供するTVサービス用チューナー「J:COM LINK」新機種のテレビリモコンに、初めてTVer専用ボタンを設置した。ユーザーはワンボタンでTVerアプリを直接起動し、手軽に大画面でテレビコンテンツを楽しめる。

「J:COM LINK」は、次世代の視聴体験を届けることをコンセプトに、J:COMが2019年12月から提供しているSTB(セットトップボックス)。97ch以上のテレビ放送とNetflixやDAZNといった動画配信サービスが1台で楽しめる。4K映像や立体音響のDolby Atmosに対応しているのも特徴。

そんな「J:COM LINK」の新機種(J:COM LINK XA402)は、TVerボタンとNetflixボタンがリモコンに搭載。4月12日から札幌・九州地域で先行提供される。

新機種のOSはAndroid TV(Android 9)で、有線LANやWi-Fi、ケーブルモデムといった通信機能を装備した。搭載チューナーは地上/BSデジタル、BS4Kチューナー、CATVを各3系統。背面には録画HDD用のUSB3.0×1、前面にはUSB2.0×1も備える。

HDR10/HLGやDolby Audioに対応。TverやNetflix、DAZN、ABEMA、J SPORTSオンデマンドなどのアプリがプリインストールされる。

ジュピターテレコムは、「J:COM LINK」プリインストールアプリのなかでも人気の高いTVerがワンボタンで利用できることで、「J:COM オンデマンド」による専門チャンネルの見逃し視聴に加えて、地上デジタル放送やBSデジタル放送チャンネルの見逃し視聴も、より簡単にテレビの大画面で楽しめるとしている。

また「J:COM LINK」には、これまで蓄積された視聴データの解析を元に、4月下旬からレコメンド機能が放送中番組にも対応。97chある放送局からオススメ番組をリアルタイムに提案するというアップデートも追加。12日からはTVerも、そのレコメンド機能の対象となる。

TVer累計アプリDL数が3,500万を突破

TVerとしても、要望が多かったというChromecast with Google TV(Chromecastシリーズ)にも対応するなど、地上波放送と同様に大画面でテレビコンテンツが楽しめるテレビアプリの対応端末を拡大。2012年2月にはスマートフォン、タブレットアプリ、コネクテッドTVをあわせた累計アプリダウンロード数が3,500万ダウンロードを突破した。

このなかでもコネクテッドTVの利用割合が急速に伸長しているといい、2021年2月の月間視聴割合ではPCの20.3%を抜いて、22.7%を占めるなど、対応端末拡大に伴って利用者が急速に増加しているという。