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J:COM、チューナーレスのストリーミングプレーヤー。'22年春提供開始
2021年11月15日 13:24
J:COMは15日、新サービス発表会を開催し、手持ちのテレビに接続するとネット動画が視聴できるストリーミングデバイス「J:COM LINK mini」を2022年春からサービス提供すると発表した。同社インターネットサービス「J:COM NET」のオプションサービスとなる。
「J:COM LINK mini」は、外形寸法69×69mmの小型ボディと専用リモコンがセットになったストリーミングプレーヤー。リモコンには、J:COMオンデマンド、YouTube、Netflix、TVerのダイレクトボタンを搭載する。既発の「J:COM LINK」はネット動画に加えて放送サービスも楽しめるチューナー搭載のSTBだったが、今回のJ:COM LINK miniはチューナーは搭載せず、ネット動画視聴に特化させている。
NetflixやTVer、ABEMA、Jスポーツオンデマンド、WOWOWオンデマンド、DAZNなどの動画アプリをプリインストールしており、テレビに接続するだけでさまざまなネット動画が楽しめる。さらに「チャンネルステアリング」や「クラウドとAI」により、Wi-Fi環境において自動でパフォーマンスを最大化し、電波干渉を改善する機能を備える。
サービスの特徴は、同社インターネットサービス「J:COM NET」と指定のネット動画サービスを併用すると、J:COM LINK miniの月額料金が永年無料となる事。指定のネット動画サービスとしては、現在「Netflix」や「J:COMオンデマンド メガパック」などを検討しており、今後も対象サービスを追加する予定という。
J:COM LINK miniは放送を見ない若年・単身が対象
発表会では、代表取締役社長の石川雄三氏がデモ機を披露し、「J:COM LINK miniは、CSなどの放送サービスを多用しない若年層、単身の方が対象になる。サービス開始は'22年春だが、J:COMネットと指定サービスの組み合わせることで、デバイスをお得に利用できる。ボディもコンパクトで、UIも使いやすいものになっている」と説明。
既発のJ:COM LINKとの関係については、「J:COM LINKユーザーはCSや地上波、そしてネット動画も使い分けて利用していると把握している。LINK miniはネット動画で十分という若年層をターゲットにしているので、サービスのカニバリはあまりない」と話した。
また、記者からWOWOWやスカパー! が放送契約なしで利用できる動画配信サービスを始めていることについて聞かれると、「動画配信サービス単体での提供については、我々も現在検討中。ただ、まだまだ詰めることがあるため時期や詳細など、具体的な事は言えない」とコメントした。