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Apple Musicロスレス詳細発表。AirPodsはロスレスで聴けず
2021年5月24日 12:24
米Appleは、6月からApple Musicを通じて提供するロスレスオーディオに関する詳細情報を公開した。サンプルレートが48kHz以上の楽曲を楽しむには別途DACが必要なこと、AirPodsやAirPods Pro、AirPods Maxではロスレスオーディオを利用できないことなどが告知されている。
Apple Musicでは、6月からロスレスオーディオと空間オーディオ(Spatial Audio)、Dolby Atmosに対応。追加料金不要で、カタログ全体をロスレスオーディオで聴けるようになる。ロスレスオーディオの配信フォーマットはALAC(Apple Lossless Audio Codec)で、44.1kHz/16bitのCD品質から最大192kHz/24bitまで。Apple Musicの価格は個人プランが月額980円、ファミリープランが月額1,480円。
ロスレスオーディオの利用には、iOS/iPadOS 14.6以上、macOS 11.4以上の端末が必要で、有線接続のヘッドフォンやレシーバー、パワードスピーカー、内蔵スピーカーで再生が可能。ただし、サンプリングレートが48kHzを超える曲を聴くには、外部DACが必要となる。
AirPodsシリーズやBeatsワイヤレスヘッドフォンは、BluetoothのAACコーデック使用時に「最高のオーディオクオリティ」を実現する一方、Bluetooth接続ではロスレスオーディオを利用できない。
AirPods MaxはApple純正のLightning - 3.5mmオーディオケーブルを利用すると有線接続が可能だが、このケーブルでは「アナログからデジタルへのデータ変換が行なわれるため、完全なロスレス再生にはならない」という。
一方、Apple純正のLightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタを使用して、市販の有線ヘッドフォンを接続した場合は、最大48kHz/24bitのロスレスオーディオを楽しめる。これは同アダプタに48kHz/24bit対応のDACが内蔵されているため。
いずれの端末も、設定でストリーミング/ダウンロードするファイルを最大48kHz/24bitのロスレスにするか、最大192kHz/24bitのハイレゾにするかを選択できる。
またtvOS 11.4以上を搭載したApple TV 4Kでは、HDMI経由でAVアンプに接続することでロスレスオーディオを利用できるが、現状ではサンプルレート48kHzを超えるハイレゾオーディオはサポートしていない。
スマートスピーカーのHomePod、HomePod miniは、BluetoothのAACコーデックを使用しているため、現状ではロスレスオーディオを利用できないが、今後ソフトウェアアップデートで対応を予定しているとのこと。
すでにApple Musicからダウンロード済みの楽曲をロスレスバージョンに変更する場合は、一度ダウンロードデータを消去した上で、再度ダウンロードする必要がある。なお、ロスレスオーディオはデータ容量が大きいため、従来よりも消費する通信量やストレージ容量が大きくなる。
またApple Music上で提供されているコンテンツのうち、ラジオ放送やApple Music 1、Apple Music Hits, Apple Music Countryなどのコンテンツ、ミュージックビデオはロスレスオーディオ非対応。