レビュー

Apple Musicロスレス配信をオーディオ的にチェック! 他サービスとの違いは?

Apple Musicが6月よりサービスを始めたロスレスオーディオと空間オーディオ。追加料金なしでApple Music内の大量の楽曲がロスレスオーディオ化、しかも最大192kHz/24bitのハイレゾにも対応したことはオーディオファンにも衝撃を与えた。開始当初は、一部の端末でロスレスの設定項目がなかなか現れないなど時間差があったが、今ではほぼ全ての対応端末でロスレスオーディオの機能が使えるようになっている。

Apple Musicのロスレス/空間オーディオ対応については、開始直後に解説記事も掲載されているので詳細は省かせていただく。本稿では、挙動や音質面、オーディオデバイスを指定する排他モードや出力サンプリングレートの実態などについて詳しく見ていこうと思う。また、国内で正式スタートしている他のハイレゾ対応サブスクとの音質比較も実施している。

Apple Musicの特徴

まずは、Apple Musicの気になる特徴についてまとめてみた。

【楽曲カタログ(スタート時)】

  • ロスレスオーディオ(CD音質)は、7,500万曲以上
  • Apple基準のロスレスオーディオ(48kHz/24bit)は、700万曲以上
  • ハイレゾロスレスオーディオ(48kHz/24bitを越える)は、100万曲以上
  • ミュージックビデオはロスレスオーディオに対応しない

【対応端末】

  • iOS/iPad OS 14.6以上
  • Apple TV 4K tvOS 14.6 以上(48kHzを越えるハイレゾロスレスには現時点で非対応)
  • Android 6/14よりApple Musicのβ版アプリで対応(一般リリース未定)
  • Mac macOS 11.4(Big Sur)以上
  • Windows非対応

【各端末のロスレス音源への対応】

  • iPhone/iPad/iPod touch/Mac/Apple TV 4K 48kHz/24bitまで(※)
  • Androidハードウェア(機種)による
    ※有線の外部DACの併用により、Apple TV 4K以外は192kHz/24bitまで再生可能
    ※iPhone等で使用するApple純正「3.5 mm ヘッドフォンジャックアダプタ」は、48kHz/24bitまでの対応
    ※Macでは、ミュージックの環境設定から設定。iOS端末では、設定⇒ミュージック⇒オーディオの品質から設定。初期設定のままではロスレスオーディオが楽しめないので注意。
iPad Airでの設定画面
Macでの設定画面

ということで、ざっと一覧にしてみたが自分でも正直ややこしいと思う。OS等の対応環境もシビアなので、これまでApple Musicを気軽に利用してきた方にとっては、頭を抱えたくなるかも知れない。

「私の端末はロスレスオーディオに対応してるの?」、「今聴いてるのは、ハイレゾの音なの?」、「ハイレゾロスレス聴くのに何が必要なの?」などについて本稿は細かく解説していないが、記載している内容は上記に答えているものもある。Apple Musicのロスレスオーディオを楽しむ上で、より理解が深まったり、ヒントが得られるかも知れないので、最後までお読みいただければ幸いだ。

排他モードに対応しているかどうかをテスト

最初は、Macにおける排他モードについて。

排他モードとは、音声信号をOSのオーディオエンジンやミキサーを経由させず、アプリがオーディオデバイス(USB-DAC等)を占有して排他的に利用することができる機能。これにより、音質劣化を抑える効果が期待できる。一方、システム音などの音楽アプリ以外で鳴っている音は鳴らなくなるか、他のオーディオデバイスから鳴ることになる。PCオーディオの高音質再生には、最重要ともいうべき機能の一つだ。

Apple Musicには、排他モードの設定が存在しないため、機能は実装していないと言われている。試しに、挙動を確認してみた。Apple Musicで音楽を再生しながら、SafariでYouTubeを再生する。AUDIO MIDI設定では、接続したUSB-DACを「このサウンド出力装置を使用」とした。YouTubeを再生すると、Apple Musicの音楽に対して控えめの音量感であるが明らかに音が混ざって聞こえる。YouTubeを停止すると音楽だけが流れた。これが混ざって聞こえないのが排他モードだ。よって、排他モードは機能していない(実装していない)ことが確認された。

続いて、再生するソースに合わせたサンプリングレートの自動追従が行なわれるかを検証。今回は、送信されているサンプリングレートがディスプレイ表示で確認出来るiFi Audioの「NEO iDSD」を使用した。PCはBig SurにアップデートしたMacBook Airを使用している。排他モードに対応しないのであれば、AUDIO MIDI設定の出力サンプリングレートに依存すると思われるが、事実その通りになった。

例えば、44.1kHz/16bitのロスレスソースを再生したとしよう。次にApple基準でロスレスとなる48kHz/24bitのソースを再生する。本来は、USB-DACに出力されるサンプリングレートは、曲の移り変わりとともに44.1kHzから48kHzに変わって欲しい。しかし、実際の表示は何を再生しても768kHzであった。これは、事前に設定しておいたAUDIO MIDI設定の出力フォーマットに依存しているためだ。

NEO iDSDの最大サンプリングレートは768kHzのため、写真ではとりあえず最大に設定している。個人的には、出力レートがAUDIO MIDI設定や(Windowsであれば)既定の形式に追従してしまう音楽アプリの音は、おしなべて音の鮮度が落ちており、楽器のディテール表現にも物足りなさがあると思う。今後、Apple Musicが排他モードへ対応する事を期待せずにはいられない。

他のハイレゾ対応サブスクでは、どうだろうか。同じくMacBook Airで検証した。

mora qualitasは、排他モードに対応している。再生するソースのサンプリングレートに合わせて、出力されるサンプリングレートも追従する。44.1kHzから96kHzまでソースに合わせてNEO iDSDの表示が変わった。

Amazon music HDは、排他モードには対応しているが、再生するソースのサンプリングレートに出力レートが追従しない。AUDIO MIDI設定の出力フォーマットに依存してしまう。配信フォーマットは最大で192kHzのため、AUDIO MIDI設定は192kHzに設定したままにしている方も多いと思われる。これは排他モードの対応当初から変わっていないため、引き続き改善を期待したいところだ。

モバイル端末での挙動をテスト

続いて、モバイル端末での挙動を見ていこう。

現在のところ対応するOSは、iOSとiPad OS、そしてtvOSだが、ハイレゾロスレスまでサポートしているのはiOS/iPad OSの端末。筆者の手元にはiPod touch(第7世代)があるので、これとNEO iDSDを組み合わせて挙動を確認した。iOSは14.6だ。接続には、Apple純正のLightning - USBカメラアダプタを使用している。

驚いたことに、iOSでは再生するソースに合わせて出力サンプリングレートが追従して変化した。

mora qualitasと同じ挙動だ。

mora qualitasは192kHzの音源はサービスとして対応しないため(96kHzまで)、Apple Musicで192kHzの音源がちゃんとオリジナルのレートで出力・表示されたときは軽く感動した。なお、Amazon music HDは接続されたDACの最大サンプリングレート(192kHzを上限)で固定出力されてしまう。

しかも、44.1kHzも192kHzの非整数倍へと強制アップサンプリングされてしまうという悔しい仕様だ。非整数倍のレート変換は、整数倍の変換(例:48kHz⇒192kHz)に比べてオリジナルソースからの変質が著しい。

Apple Musicには、他のサービスと同じくダウンロードによるオフライン再生機能が存在する。ちょっとマニアックだが、音質に違いが出るか試してみた。iPod touchで96kHz/24bitの曲を試聴する。次に音源をダウンロードしてから、Wi-Fiをオフにした。再生をタップすると、ダウンロードした楽曲は再生出来る。

楽曲は、96kHz/24bitでハイレゾロスレス配信されている本田雅人のSAXES STREETから「See you tomorrow」と龍崎一の「僕らのIdentity feat.ユリカリパブリック」。前者がサックスをフィーチャーしたフュージョン。後者は、打ち込みメインの女性ボーカル曲だ。NEO iDSDからRCA出力でAVアンプへ、RUBICON2でスピーカー試聴を行なった。

若干ではあるが、オフライン再生の方が、時間軸上の解像度が改善している。立ち上がり立ち下がりがシャープになることで、音像の彫りが深くなり、躍動感も少し改善した。音場に立ちこめていたモヤのようなものが減少し、クリーンな演奏のみを味わうことができた。

次に、Macとモバイル端末での音質比較も行なってみた。

Macは、音源オリジナルのサンプリングレートである96kHzでAUDIO MIDI設定を行なった。本田雅人のSAXES STREETから「Memories」。サックスとフルートが心地よいミディアムテンポのジャズ。

MacとiPod touchの音質差は数秒で分かるレベルの明確なものだった。楽器の実在感が段違いだ。ドラムの金物の音はディテール豊かに、音像も立体的。パーカッションの一音一音も粒立ち良く明瞭に鳴る。サックスは生々しく、質感も豊かに瑞々しく変化した。全体的に音が太くしっかりしている。iPod touchでは、音場に隙間が空いているような物足りなさがあったが、Macで聴くとハイレゾ音源らしい情報量と密度が詰まっていて楽しんで聴ける。同じサービスの提供するデジタル配信のはずなのに、ここまで違うことに感動を覚えた。

原因は不明だが、ハードウェア的な限界で、モバイル端末ではWi-Fiや演算回路の悪影響から出力回路を守り切ることが難しいのかも知れない。音声信号はデジタルでも、ケーブルを通るのはアナログの電気信号である。上流が変わっても、信号がたどり着く先のUSB-DACで結果が変わらないとは思えない。とは言うものの、オーディオに親しみのない方には、「同じ音源なのに勘弁してくれ」と思われるだろう。でも、この不可思議な部分も込みでオーディオは面白いと筆者は感じている。

もちろん、モバイル端末で聴くハイレゾがダメだと言いたいわけではない。スマホに外部USB-DACを接続してイヤフォンで聴くのだって、十分納得のいく音楽体験だ。ただ、Macと比較してみると、さらにハイレゾらしい満足感が得られるということは述べておきたい。

サービスごとの音質の違いをチェック

続いて、サービスごとの音質比較を行なっていこう。

まず、Macで試す際は、AUDIO MIDI設定を再生するソースと同じ96kHzとした。mora qualitasはAUDIO MIDI設定によらず、オリジナルのサンプリングレートで出力される。Amazon music HDとmora qualitasは排他モードを有効、Amazon music HDはmora qualitasには存在しないラウドネスノーマライゼーションは無効にした。音源はWi-Fiで通信しながらの試聴だ。

Apple Musicから聴いた。本田雅人のSAXES STREETから「Seven」。ハイレゾらしい情報量で十分に楽しめる音質だ。続いてAmazon music HDに変えると、トランジェントが良くなった。楽器の音がクッキリと、解像感を高めている。反面、少し音はスッキリした印象。

Apple Musicは音がエネルギッシュで低域の量感があったが、Amazon music HDは上から下まで癖が少ない。オリジナルのダウンロード音源を聴いている筆者にとってAmazon music HDの方が近いと思ったが、Apple Musicの音が好みな人もいるかもしれない。

mora qualitasにすると、別世界が広がった。あらゆる要素がハイレゾかくあるべしと歌っているようだ。トランジェントが大きく改善したことで、演奏の生っぽさが格段に向上している。左に定位するエレキはワウ(Wah)のエフェクトが掛かっていたのだが、他の2サービスでは単にエレキギターがチャカチャカ鳴っているように感じて特に惹きつけられない。mora qualitasにすると、「ああ! これは良いワウ!」と膝を叩いた。トランペットとサックスのブラスは、よりご機嫌にキレを増して愉快に鳴っている。リズムパートもノリノリだ。帯域バランスもダウンロード音源と錯覚させるほどの忠実なクオリティとなっている。

次に、iPod touchとの接続で試す。同じく、音源はダウンロードせずWi-Fi通信での試聴とした。Amazon music HDは192kHzへ強制アップサンプリングになることから、せっかくなので44.1kHzのCD音源で比較した。3つのサービス全てでCD音源ということで、スフィアの配信限定シングルから「スクランブルデイズ」をセレクト。

まず、Apple MusicとAmazon music HDの違い。これは好みでAmazon music HDかもしれないが、どちらかというとApple Musicが優勢だと思う。というのも、やはり非整数倍のレート変換は、大きく音に影響してしまっているからだ。具体的には、44.1kHz音源を再生すると音像が僅かに潰れたようにエッジが甘くなり、高域が過度にブライトになってしまった。Macで感じた帯域バランスやエネルギー感にはそれほど差は無いのは安心ポイント。煌びやかな音が好みの方はAmazon music HDが合うかも知れない。

mora qualitasで聴くと、ため息が出てしまうほど音が良い。エレキギターのカッティングは細かなニュアンスを明瞭に伝えるし、田辺トシノ氏のベースは歌うような音階が注目していなくてもガンガン耳に飛び込んでくる。ユニゾンやハモるパートは、混濁感が少なくそれぞれの声質がギリギリ聴き取れるレベルに近づいた。トランジェントが格段に良くなることで、ビートがよりはっきりと伝わってきて、リスナーの心も大きく動く。思わず、試聴も忘れて聴き入ってしまった。

本来であれば、筆者の音楽ユニットであるBeagle Kickの楽曲も使って厳密なレビューを行ないたかったが、アグリゲーター(配信仲介会社)の手続きがなかなか進まず間に合わなかった。本稿執筆時点では詰めの調整を行なっている。

ということで、音質においては、Apple Musicは他のサービスと比べ劣勢気味なのは否めないと思う。しかし、MV視聴機能は他にないサービスであるし、歌詞表示の対応状況も他サービスと比べて圧倒的(Amazon music HDより対応楽曲が多く、mora qualitasは歌詞表示に非対応)と確かなアドバンテージもある。何より楽曲ラインナップが素晴らしいと感じた。他のサービスでは存在しないマニアックなアニソンや劇伴、インディーズバンドの曲、果ては同人音楽に至るまで非常に幅広い。それらのほとんどがCD音質で聞けるのは画期的である。

残念ながら、ハイレゾ音源(48kHz/24bit以上)への対応状況は、まだ入り口を通ったばかりという印象。そもそもサービス開始当初、ロスレス(CD音質)自体がほとんど未対応だったので、音源実装が進んだことは評価されてもよいと思う。筆者の確認した限りでは、国内制作の音源で改善傾向が顕著だった。レコメンド機能も優秀で、例えば筆者は国内フュージョンが好きなのだが、お勧めアーティストが結構ツボを押さえていて、次々にライブラリに追加してしまった。

歌詞やMVもApple Musicの魅力

最後に、ロスレスオーディオの対応状況について、現時点での所感を述べておきたい。

まず、Apple Musicにおいてロッシー音源(圧縮音源)は未だにちらほら見かける。メジャー/マイナー問わずロッシー音源は存在している状況だ。とはいえ、サービス開始時に比べると、ロスレス音源は大幅に増えている。国内のアニソンや劇伴(アニメ・実写)、ジャズ/フュージョン、インディーズなどを確認したところでは、ほぼロスレス対応という印象だ。48kHz/24bitを含むハイレゾ音源は、残念ながら見つかれば運がいいという感じ。私のNASに入っているアーティストを片っ端から検索してみても、ハイレゾロスレスはアルバム数枚というレベルだった。海外アーティストなら傾向は異なるかもしれない。

mora qualitasやAmazon music HDでハイレゾ配信が行なわれていても、Apple MusicにはCD音質しかないというケースもある。ちなみに、ロスレスオーディオとロッシーの対応状況は、気まぐれというか一貫性が見当たらなかった。同じアーティストでも途中でレコード会社が変わったりすると、古い音源はロスレスなのに、新しい楽曲はロッシーになってしまったりする。歌入りのアルバムはロッシーなのに、インスト版はハイレゾロスレスというケースもあった(What a Wonderful World Line/fhana)。

我がBeagle Kickに至っては、新しい古いではなく中途半端にロッシーとロスレスが混在している。Apple MusicにはCD音源を納品しているはずなのに。権利元の意向が一番の理由と思われるが、黎明期のため、意図しない対応状況が生じているのも事実としてあるようだ。

筆者は、Beagle Kickのハイレゾ音源をリスナーに届けるために、配信サイトやアグリゲーターと2013年からやり取りしてきた。全ての手続きを自分1人で担ってきたので、個人が行なうハイレゾ配信業務ならたぶん日本で一番詳しいと自負している。OTOTOYやe-onkyo music、moraはもちろん、Amazon music HDやmora qualitas、PrimeSeatも含め、その時代に合わせて登場したサービスやフォーマットにも順次対応してきた。

そんなハイレゾ配信の実務を担ってきた立場から見ると、現状はとても残念な事態だ。もちろん、自主制作の筆者と比べて、商業音楽の世界はビジネス的な大人の事情はあるだろう。例えば、ロスレスを配信してしまうとCDが売れない。ハイレゾロスレスを配信してしまうとハイレゾが売れない。そもそもハイレゾ配信に興味が無い。サブスクの利益は大多数の中小アーティストにとって、CDに比べると微々たるモノでお話にならない、等々……。

ただ、配信サービスの魅力は音質だけで決まるものではない。例えば、Apple Musicが圧勝している歌詞表示。これは単に楽曲のみを配信する場合と比べて、配信者側にとってはデメリットにもなる。詳細は割愛するが、JASRAC信託楽曲の場合、歌詞を表示するとサブスクでは10%追加で使用料を納めなければならない。これは楽曲にかかる使用料とは別に発生する。つまり歌詞を表示する分、配信者の利益が減るわけだ。当たり前に享受している歌詞の閲覧は、企業努力(サービス)の側面もあると筆者は考えている。

なお、歌詞の使用料は作詞家に、楽曲の使用料は作曲家に分配されるので、不当徴収でないことは強調しておきたい。著作権者は、使用料の合計だけでなく詳細な明細まで閲覧できる。

また、MVの対応状況はさすがという他ない。MVは、確保すべきサーバー容量や通信安定性を考えると、決して楽なことではないと思われる。それでもあえてやるのは、Appleがリスナーの満足度を大事にしていることの表れだろう。

Apple Musicのロスレスオーディオ対応によって、ハイレゾを一気に身近なものにするビックバンが起きた。歌詞表示やMVの幅広い対応をはじめとした、音楽をもっと好きになれる、身近に感じられる機能が充実しているApple Music。ロスレスオーディオの対応は、その勢いをさらに加速する試みとして、さらなる充実と期待を背負っている。今後の動向に注目していきたい。

橋爪 徹

オーディオライター。ハイレゾ音楽制作ユニット、Beagle Kickのプロデュース担当。Webラジオなどの現場で音響エンジニアとして長年音作りに関わってきた経歴を持つ。聴き手と作り手、その両方の立場からオーディオを見つめ世に発信している。Beagle Kick公式サイト