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金ローで3週連続細田守作品。「サマーウォーズ」など

(C)2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
(C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
(C)2009 SUMMERWARSFILM PARTNERS

日本テレビ系「金曜ロードショー」は、細田守監督の最新作「竜とそばかすの姫」が7月16日に公開することを記念して、7月2日から「3週連続 細田守SP」と題し、「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」「サマーウォーズ」を放送する。

細田守監督は2006年公開の「時をかける少女」以降、監督した5作品すべてが日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞したほか、前作「未来のミライ」では米国アカデミー賞長編アニメーション映画賞にノミネートされるなど国内外で高い評価を得ている。今回放送する3作を見ることで、「いずれも細田監督が辿ってきた最新作にも通ずるルーツが見つかるはず」としている。

なお、2018年7月20日から放送している金曜ロードショーのオープニングは、スタジオ地図が手掛けたもので、その中に登場する番組キャラクター“アンク”の生みの親も細田監督だという。

金曜ロードショー番組キャラクターの“アンク”

7月2日に放送されるのは、母と子を描く感動作「おおかみこどもの雨と雪」。「時をかける少女」「サマーウォーズ」に続く細田監督のヒット作で、スタジオ地図設立後初めての作品。

「おおかみこどもの雨と雪」
(C)2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会

大学生の花は“おおかみおとこ”と恋に落ち、やがて生まれた姉弟は、「人間とおおかみ」のふたつの顔を持つ、《おおかみこども》だった―。豊かな自然に囲まれた田舎町に移り住んだ母と子の、13年間にわたる感動の物語。たくさんの里の人たちに見守られながら、手探りで子育てに奮闘する花。雪と雨は、周りとは違う自分に戸惑いながら成長していく。

2週目の7月9日は“新しい家族の形”を描いた「バケモノの子」を放送する。2015年公開の邦画で興行収入No.1を記録し、細田監督作品最大のヒット作となった“新冒険活劇”。

「バケモノの子」
(C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS

舞台は東京・渋谷とバケモノが暮らす異世界・“渋天街”。孤独な少年・九太と、暴れん坊のバケモノ・熊徹のちょっと変わった「親子の絆」を描く感動の物語。“家族”は、細田守監督が描き続ける大きなテーマの1つだが、本作でも“新しい家族の形”が描かれる。熊徹役の役所広司、九太役の染谷将太は、「竜とそばかすの姫」にも出演が決定している。

「竜とそばかすの姫」公開日の7月16日には、その世界観の原点とも言える「サマーウォーズ」を放送。「竜とそばかすの姫」に登場する仮想世界<U>は、サマーウォーズの<OZ>に似ていると話題になっているほか、2017年の放送では「#サマーウォーズ」がTwitter世界トレンドワード1位になるなど、放送の度に注目されている。

「サマーウォーズ」
(C)2009 SUMMERWARSFILM PARTNERS

ちょっと気弱な男子高校生が、憧れの先輩とその大家族とともに、“愛”と“絆”を武器に世界の危機に立ち向かう壮大な感動物語。公開から12年となるが、仮想世界OZの設定は、まさに現実が近づいてきたと言える。作中では「ネットの中だからって何でもやっていいと思ったら大間違いだ!」という、まさにいまの時代にこそ響くセリフも登場する。

細田守監督 コメント

新作『竜とそばかすの姫』公開タイミングに合わせての3週連続放送、嬉しく思います。今回の作品は、いろんな過去作品の連続性上にある、と考えています。一番大きいのは、『サマーウォーズ』、インターネット世界が舞台、という大きな共通点があります。『おおかみこどもの雨と雪』とも親子の話であるという接点がありますし、『バケモノの子』の「擬似家族」というテーマ性とも共通点がある。その意味でも3本のチョイスは素晴らしいラインナップだと思います。

夏は映画のシーズンであります。夏休みの到来とともに、気分を盛り上げるのも映画が果たせる役割に他なりません! コロナ禍の自粛生活でストレスも溜まる日々が続きます。そんな中、ぜひ今回の「金曜ロードショー」の3週連続放送を楽しんでいただき、その上で新作『竜とそばかすの姫』を劇場で見て頂くことで、みなさんの夏の盛り上げを彩ることができたら、幸いです!