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ソニーのドローン「Airpeak S1」。フルサイズα搭載可能で世界最小クラス
2021年6月10日 11:15
ソニーグループは、ドローンAirpeakの第一弾モデル「Airpeak S1」を9月に発売する。フルサイズミラーレス一眼カメラ「α」を搭載可能なドローンとして世界最小クラスを実現。映像制作クリエイターなどのプロ向けに販売する。価格はオープンプライス。実売価格は110万円前後。ジンバルやカメラは別売。
独自開発のモーターやプロペラ、制御システム、センシング技術などを搭載し、高い敏捷性を備え、ダイナミックかつ緻密な飛行が可能。「機体を意のままに操れる」という送信機と、センシングによる障害物検知や自動飛行機能、機体や飛行情報のクラウド管理による安全な飛行が可能という。
最高速度は時速90km、最大角速度180度/s、最大傾斜角度55度を実現。独自開発のキーデバイスを組み合わせた推進デバイスと飛行制御で最大20m/sの耐風性能を持ち、強風下でも安定飛行が可能という。
外形寸法は591.9×511.8×526.8mm(幅×奥行き×高さ)で、重量はバッテリーパックを除いた状態で約3.1kg。
軽量で高効率、高強度、高応答性のある独自開発17インチのプロペラや、ブラシレスモーターに加え、これらを最適に制御するESC(Electric Speed Controller)を搭載。推進デバイスと全てのセンサー情報を統合し、安定した飛行と高い操縦応答性を実現する、独自の飛行制御システムを構築している。
ソニー製イメージセンサーが内蔵されたステレオカメラを機体5方向(前後左右下)に配置。それらのカメラ情報を同時に高速処理できるソニー製ビジョンセンシングプロセッサと独自アルゴリズムを搭載。それら視界情報とIMU(Inertial Measurement Unit)、コンパス、気圧、赤外線測距などのセンサー情報を統合し、自己位置・姿勢を高精度に推定して周囲の空間をリアルタイムに認識できる。これにより、屋内や橋梁下などGNSSを受信しづらい条件下でも安定した飛行が可能。
用途に合わせたαシステムの選択により映像制作の幅も広がる。α7Sシリーズや「FX3」搭載時はノイズを抑えた高い描写力、またα7Rシリーズ搭載時は高精細に、そしてα9シリーズなどでは歪の少ない映像の撮影が可能。8K動画撮影が可能な「α1」も搭載できる。
高い操作性を実現した送信機と、機体と機材を一元的に操作できるモバイルアプリ「Airpeak Flight」も用意。αの映像をリアルタイムに確認しながら機体やカメラ、ジンバルを操作できる。アプリでは、機体と送信機、カメラ、ジンバルを統合し、画面上で飛行距離やバッテリー残量などの状態確認や、各種操作、設定変更が可能。
Webアプリ「Airpeak Base」によるクラウドでの統合管理にも対応。機材管理や飛行プラン作成、フライトログ管理ができる。
高度な飛行プランを作成し、空中にレールを設置したかのように自動的に何度も機体を飛行させることも可能。タイムラインに沿って機体の位置(緯度・経度・高度)や速度を設定し、ジンバルの向きや動画・静止画撮影のタイミングを指定できる。地図上で滑らかな曲線を描くことも可能。