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Kinera、8BA「オーディン」と、EST+BA+ダイナミック「ナンナ」

ODIN

サウンドアースは、KineraブランドのハイエンドラインKinera Imperial新製品として、バランスド・アーマチュアユニット(BA)を8基搭載した「ODIN」(オーディン)と、2基の静電型ユニットとBA、ダイナミック型ユニットを採用した「Nanna」(ナンナ)を6月15日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はODINが92,000円前後、Nannaが99,800円前後。

Nanna

ODIN

「音で感じる感動、音で感じる神話」、「不屈の精神、勇気、賢さ、強さ」がODINのイメージだという。音の方向性としては、「クリアで大きく澄んだサウンドステージ、ソリッドなサウンド、そして繊細なディテールを持つイヤフォンに広大な音場を統合した」とする。

8基のBAを搭載しているが、4ウェイ構成で、3つのサウンドチューブも内蔵。「クロスオーバーは音の信号を正確に各ユニットに伝え、それぞれのユニットが重ならない音を発し、その音をチューブの中で巧みにブレンドし、最終的な出力音にする」という。

中低域には2×2のSonion製コンポジットBAドライバを使用。「十分な深みと柔軟性、厚みを持たせている」とのこと。中高域はKnowles製BAドライバ×2基で、ボーカルを美しく表現。超高音域にはKnowles製BAドライバ×2基を使い、「どこまでも伸びやかな高音域を実現」したとする。

デザインとして大理石を描いており、「自然の力によって常に磨かれ鍛えられ洗練された後にこのような美しくしっかりとした姿になっている」という。このデザインはハンドペイントの職人によるアート作品。

筐体には肌に優しいインポートレジンを採用。前後のキャビティの完全な一体化を実現し、複合的な技術で補強。IEMの長寿命化も実現したとする。

イヤーピースはfinal E Type。フォームタイプ2セット、シリコンタイプ6セットを同梱。入力プラグは4.4mmで、4.4 to 2.5mmアダプタ、4.4 to 3.5mmアダプタも同梱。本革製レザーケースも付属する。ケーブルは着脱可能で2ピンタイプ。インピーダンスは24Ω。再生周波数帯域は5Hz~50kHz。

Nanna

「暗く広大な山々の間に佇み、遠くのオーロラを眺めているNannaのエセリアルでタクトフルな声を再現する」という。

EST(静電型ユニット)の高域特性を活かし中低域には、SonionのBAドライバとKineraのカスタム7mmダイナミックドライバを採用。このユニットの組み合わせにより3つの周波数のつながりが非常にスムーズになっているとのこと。

高音を担当するESTはSonion製。2つのESTを対にして高域に作用させることで、高いダクリティティと素早いトランジェントレスポンス、明瞭なボーカルを実現。

中音域のSonion製BAドライバは温かみのある音で、「フルレンジのつながりの良さが全体の音を透明で自然なものにしている」とのこと。

低音のダイナミック型は7mm径で、チタンメッキドームPUコンポジットハイポリファイバー振動板を採用。強い剛性を持ち、音の伝達をより均一にし、振動板を強力に保護・サポート。PU振動板の柔軟性により、低音に十分な深みと潜り込みの深さを与え、チタンメッキ加工により振動板の剛性を高め、クリアな音と中高域とのしたつながりの良さも追求した。

Nannaのデザインには、オーロラ、星空、赤い岩からインスピレーションを受けており、「オーロラの下で、Nannaは赤い岩になり、失われた恋人への歌を毎日歌い続け、その歌は次第に消えていき、残るのは耐え忍ぶ岩と永遠に続く星空」というイメージだという。

1つ1つが10以上の工程でハンドペイントされており、キャビティシェルはカラフルで豊かな層、シックなラインを持ち、光学的な特殊効果は宝石のように精巧という。

キャビティペイントは粗い研磨から始まり、サンドペーパーで細かく磨き上げた。デザインをより重層的にするために、ペインターはキャビティに背景色を塗ってから、フリーハンドで描いていく。

イヤフォンとケーブルの着脱は2ピン。イヤーピースはfinal E Typeで、フォームタイプ2セット、シリコンタイプは6セット同梱。ケーブルのプラグは4.4mmで、4.4 to 2.5mmアダプタ、4.4 to 3.5mmアダプタが付属する。インピーダンスは60Ω。再生周波数帯域は5Hz~50kHz。