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水月雨、DD+BA+EST構成のハイブリッドイヤフォン

「VARIATIONS」

地球世界は、水月雨(MOONDROP)ブランドのハイブリッド型イヤフォン「VARIATIONS」を8月6日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は66,600円前後。

低域にダイナミック型×1基、中域にバランスド・アーマチュア・ドライバー(BAドライバー)×2基、高域に静電ドライバー(EST)×2基で構成されたハイブリッド型イヤフォン。これまでのEST+BA構成やBA+DD構成のハイブリッドイヤフォンの開発経験を参考に開発したとしている。

低域ドライバーは、新開発の10mm径液晶LCP液晶ポリマーダイナミックドライバーを採用。振動板の厚さは9μmで、バランスが良くDaikoku-CCAWボイスコイルと真ちゅう製のバックチャンバーの採用により、深さとスピード感がある低音をもたらすという。

中域には、独自開発のカスタマイズBAドライバーSoftears D-MID-Bを2基搭載。ナチュラルなサウンド、細部まで表現できる解像度を実現。VARIATIONSの目標チューニングを高度に満たす振幅周波数特性を持つとする。DDおよびESTドライバーと組み合わせることで、全体の音を隅々まで鳴らすとしている。

高域ドライバーには、最新のSonionハイパワーバージョンのダブル静電ドライバーを採用。高効率、高質感、優れた解像度も持つ高音をもたらすという。

設計面では、「Blessing2」のハイブリッドクロスオーバー設計を継承した上で、さらに改良。3Dプリントされた音響チャネルを音響ダンパーと組み合わせたことで、低域の物理的パスフィルタリングと中高域周波数のローパス平滑化フィルタリングを実現した。RCローパスフィルタ回路、ハイパスフィルター回路および平衡回路と組み合わせて、理想的な周波数応答と位相を示したとしている。

筐体は医療用樹脂製で、人の外耳道にフィットする、人間工学に基づいた「水月雨」マルチドライバーイヤホンのデザインを採用。3Dプリントで作られている。肌に優しいマットペイントが施され、手作業で磨き上げられている。

イヤフォン型端子は2ピン。同軸構造と6N OCC単結晶銅を採用した、PCC同軸単結晶銅ケーブルを付属している。プラグは交換可能で、3.5mmステレオミニのほか、2.5mmバランス、4.4mmバランスが利用できる。

再生周波数帯域は9Hz~40kHz。感度は118dB/Vrms@1kHz。インピーダンスは15.2Ω@1kHz±15%。

パッケージ