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ローランド、ヘッドフォン型のベースアンプ

ワイヤレスヘッドフォン型のベース用アンプ「WAZA-AIR BASS」

ローランドは、ボス(BOSS)ブランドより、独自の立体音響テクノロジーを採用したワイヤレスヘッドフォン型のベース用アンプ「WAZA-AIR BASS」を10月に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は49,500円前後。専用のキャリングケース「CB-WZ-AIR」も発売予定で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は3,300円。

2019年に発売されたワイヤレス・パーソナル・ギターアンプ・システム「WAZA-AIR」の基本コンセプトをそのままに、搭載アンプとエフェクトをベース用に最適化、さらに効率的な練習をサポートするリズム機能を追加したベーシスト専用モデル。

一般的にベースなどの低い周波数の音は壁や床に伝わりやすく、アンプを使用した演奏や練習は音量に配慮が必要な自宅などでは難しいことが多いという。また音漏れしないようにヘッドフォンを使用した場合はサウンドから臨場感が失われる傾向があり、また長時間の使用は耳への負担も大きくなってしまう。

WAZA-AIR BASSでは、独自の立体音響テクノロジーにより、ヘッドフォン型でありながら自然な音の広がり、共鳴、楽器が鳴ることで生まれる「空気の動き」まで体感できるという。

内蔵のジャイロセンサーにより、プレイヤーの頭部の動きを感知し、その動きに合わせて音の響き方やアンプサウンドの定位が変化するため、スタジオでベースアンプを鳴らしたときのような部屋鳴り感や、アンプのサウンドとストリーミング再生した楽曲のサウンドが背後から聴こえ、まるでバンドをバックに配してステージでパフォーマンスしているかのような感覚を楽しめるとする。

ベースアンプとして5つのタイプを搭載。クリーンでパンチの効いたモダンなサウンドから、ヴィンテージ真空管アンプをドライブさせたサウンドまで、幅広いスタイルに対応できる。

専用アプリで多彩な機能を活用可能

エフェクトはコンプレッサー、オーバードライブ、EQ、タッチ・ワウはもちろん、モジュレーションや空間系、オクターブ、ベースシンセ、リングモジュレーターまで幅広い選択肢を用意。専用アプリ「BOSS TONE STUDIO」(iOS/Android対応)からワイヤレスで音色のエディットができ、セットアップしたサウンドは6つまで本体メモリーに保存できる。ヘッドフォン本体側面のボタンからすぐに呼び出し可能。

豊富な内蔵リズムにより効率良く、楽しくリズム・トレーニングを行なうこともできる。専用アプリより、10種類のアコースティック・ドラムのパターンや、5/4や7/4のような拍子を含む32のバリエーションを揃えたメトロノームから好みのタイプを選択して再生することができる。BPMやリバーブの設定も可能。これらの設定は6種類まで保存でき、すぐに好みのリズムを再生できる。

ヘッドフォンはフラットに折りたためる

音場は「サラウンド・モード」、「スタティック・モード」、「ステージ・モード」の3種類から選択可能。サラウンドでは、スタジオでアンプを鳴らしているかのような部屋鳴り感を再現する。

スタティックでは、ジャイロセンサーによる頭部の動き感知により目の前にあるアンプが、現実の空間と同じようにプレイヤーの動きに合わせてリアルな定位で鳴り響く。

ステージでは、まるでステージ上でパフォーマンスしているかのように、背後からアンプとスマートフォンからストリーミングした楽曲や内蔵のアコースティック・ドラムのサウンドが聞こえてくる音場を作り出す。

「WAZA-AIR BASS」本体(中央)とトランスミッター(右)

完全ワイヤレスで使用できるように設計されているため、楽器の接続からオーディオの再生まで、ケーブル接続は一切不要。付属のトランスミッター(WL-T)を楽器に接続し、ヘッドフォンを装着するだけで演奏を始められる。定評のある「BOSS WLシリーズ」から受け継いだワイヤレス技術により、超低レイテンシーかつ自然な弾き心地と高品位なサウンドを実現する。

本体、トランスミッターともに充電式で、フル充電時で本体は約5時間、トランスミッターは約12時間の連続使用が可能。バッテリーの消耗を抑えるオート・オン/スタンバイ機能も備えた。

専用キャリングケース「CB-WZ-AIR」に収納した際のイメージ

本体の重さは320g。トランスミッターの外形寸法は87×32×36(幅×奥行き×高さ)、重さは43g。別売りの専用キャリングケースには本体とトランスミッター、USB充電ケーブルを収納可能で、発売済みのギター用「WAZA-AIR」も収納できる。

BOSS WAZA-AIR BASS - A Breakthrough Bass Experience