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Apple Music「不可能とされていた」制作者向け支払いシステム

アップルは、定額制音楽配信サービスのApple Musicにおいて、メジャーレーベルやインディーレーベルの協力を得ながら、DJミックスにおいて、正しくオリジナル楽曲の権利者を特定し、すべての権利者に直接支払いができるようにする“革新的な”新システムを導入した。

今後、Apple Musicでは、DJが作成するミックス内にかかわるすべてのクリエイターに、長期的に支払いを開始する。これは今日まで不可能とされていたことだという。

同社が開発したのは、音楽認識サービス「Shazam」のテクノロジーを使ったもので、Apple Musicのミックスに使用される楽曲に関与するクリエイターを適切に識別し、支払いができるようにするツール。これは、ミックス制作にかかわる権利を保有するすべてのアーティストを含む。

またDJに加え、音楽フェスティバル、クラブ、コンサートプロモーター、キュレーターやインディーレーベルなどといったDJミックスのサプライヤーにも公平に支払いが行なわれるようにしていくとのこと。

女性DJのCharlotte de Witteは「Apple Musicは、切れ目なく続くミックスにおいて、そのミックスにトラックが含まれたり、そのミックスを作成したアーティスト本人に、公平な支払いを行なう初のプラットフォームです。これは、誰もが公平に支払いを受ける、正しい方向への第1歩です」と新たな支払いシステムを歓迎している。

なお、Apple MusicのDJミックスでは、すでに数千のミックスが公開されており、今後さらに多くのミックスが定期的に追加されていくとのこと。