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パナソニック、ドラマ&アニメを約90日間”録りおき”する「4Kディーガ」

「ドラマ・アニメお録りおき」を搭載した「4Kディーガ」

パナソニックは、4Kチューナーを搭載したブルーレイレコーダー「4Kディーガ」の新モデル7機種を10月29日に発売する。指定した時間・ジャンルの番組を約90日分自動録画する「ドラマ・アニメお録りおき」機能を全機種で搭載した。トリプル4Kチューナーモデルは4TB HDDの「DMR-4T402」、3TBの「DMR-4T302」、2TBの「DMR-4T202」が用意され、価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格は4T402が14.5万円前後、4T302が11万円前後、DMR-4T202が9.5万円前後。

トリプル4Kチューナー、4TBの「DMR-4T402」

ダブル4Kチューナー、シングル4Kチューナーモデルは、それぞれ2TBモデルと1TBモデルが用意された。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はダブル4Kチューナーで2TBの「DMR-4W202」が8.7万円前後、1TBの「DMR-4W102」が8.1万円前後。シングル4Kチューナーで2TBの「DMR-4S202」が8.3万円前後、1TBの「DMR-4S102」が7.5万円前後。

写真右が「ソリッドコンストラクションデザイン」を採用した新モデル。前モデル(左)と比べ、体積が27%削減されている

4T/4Wシリーズでは、日本建築の水平垂直の静かな佇まいと、シンプルで力強い構造を表現したという「ソリッドコンストラクションデザイン」を採用。回路基板の変更や放熱効率の最適化により、従来モデルから体積を27%削減して小型化した。

シングル4Kチューナー「おうちクラウドDIGA(ディーガ)」の2モデル
「おうちクラウドDIGA(ディーガ)」はコンパクトなホワイトボディ

シングル4Kチューナーの4Sシリーズは、スマホと連携してテレビ番組や写真・動画・音楽が楽しめるブルーレイレコーダー「おうちクラウドDIGA(ディーガ)」として展開。ホワイトカラーのコンパクトボディを採用している。

4Tシリーズは4K放送3番組同時録画、4Wシリーズは4K放送2番組同時録画が可能。全機種とも地上波・BS・CSデジタル放送の3番組同時録画ができるほか、UHD BD再生にも対応する。

新4K衛星放送の4K長時間録画モードに対応しており、独自の4K HEVCエンコーダーにより4Kならではの高解像度や広色域といった要素を残しながら映像を圧縮。高精細かつ色彩豊かでダイナミックなコントラスト表現を長時間録画モードでも楽しめる。

今後、新たに機器を設置した際に既設の機器から情報を取得することで、簡単に設定を引き継げる「かんたん設定引き継ぎ」に対応したほか、新4K衛星放送番組の4K/HDRでの「お引越しダビング」、新4K衛星放送の「お部屋ジャンプリンク」などにも対応。そのほか、LINE経由で気になる番組の検索や、録画予約もできる。

「自動映像フォーマット切り換え」により、4K/HDR(HLG)方式で送られてくる4K番組を、接続したテレビに合わせて自動で映像変換してHDMI出力できるほか、独自の4K対応エンジン「4Kリアルクロマプロセッサ」により、「鮮度が高く自然な質感と立体感にあふれた4K映像」が楽しめるという。

約90日分自動録画する「ドラマ・アニメお録りおき」

全自動ディーガで好評という「ドラマ・アニメお録りおき」機能を搭載。プリセットされた時間帯で、ドラマもしくはアニメのジャンルを選択しておくと、同時間帯に放送されるドラマ/アニメ作品を自動で録画してくれる。

「お録りおき」は最大2項目まで選択できる

録画指定できるジャンルはふたつまでで、“ドラマ&アニメ”だけでなく、“ドラマ&ドラマ”、“アニメ&アニメ”といった選択も可能。単発で放送されるスペシャルドラマも録画できる。19時から22時台に放送開始する地デジのドラマを録りおき設定した場合は、1クールにあたる約90日間の保存が可能で、1クール分をイッキ見することもできる。

「お録りおき」設定ページ

プリセットの時間帯は「朝(6:00~13:00)」、「午後(13:00~19:00)」、「ゴールデンタイム(19:00~23:00)」、「深夜(23:00~4:00 ※アニメは5:00まで)」の4つで、任意の時間設定はできない。対象チャンネルは地上デジタル/BS。選択チャンネル数は全チャンネルで、個別選択もできる。自動録画されるのは第1ジャンルが「ドラマ」で10分以上の番組、または第1ジャンルが「アニメ/特撮」の番組。

HDDに「お録りおき」専用の保存領域が確保され、「お録りおき」分によって通常録画用の保存領域が圧迫されないのも特徴。録りおき用の保存は内蔵HDDのみで、外付けHDDを使って録りおき用保存領域を拡張することはできないが、ワンボタンで録りおき保存領域から通常録画用の保存領域に番組を移すことができる。通常録画用の保存領域は外付けHDDで拡張可能。

録りおき専用のHDD領域は、2TB以上のモデルでは810/560/300GBから、1TBモデルでは520/370/210GBから選択できる。録画画質はDR~15倍録から選択でき、デフォルトは5倍録モード。

ジャンル別録画一覧の表示も刷新

「ドラマ・アニメお録りおき」搭載に合わせ、録画一覧画面もリニューアル。表示領域と表示番組数が拡大され、一画面に12番組まで表示されるようになった。番組情報を表示する文字数も40文字に増え、番組内容がひと目で確認できる。

最大で表示できるタブ数は17個に増加。8つのタブを自由に変更でき、メインジャンル12種、サブジャンル118種から好みのものを選択肢カスタマイズできる。

2K/4K放送ともに1.3/1.6倍速再生ができる

ユーザーの声に応え、録画可能タイトル数も従来の3,000から10,000に増加。おうち時間で人気の短い番組なども録り溜めできるようになった。ニーズが高いという早見再生にも対応し、2K/4K放送ともに1.3/1.6倍速再生ができる。4K放送録画番組の1.6倍速早見再生対応は業界初。倍速再生はリモコンの再生ボタンで操作できる。

トリプル/ダブル4Kチューナーモデルのリモコン
シングル4Kチューナーモデルのリモコン

NetflixやAmazon Prime Video、Huluといった主要動画配信サービスにも対応しており、テレビがネット動画非対応でもレコーダー経由で動画配信サービスを楽しめる。動画配信サービスでも4K/HDRの再生が可能。インターネット動画も独自の「4Kリアルクロマプロセッサ」で処理され、「鮮度の高い美しい映像」で楽しめる。radikoも利用可能。ただし全機種とも、YouTubeアプリは非対応。

Bluetoothを使って自動で「番組持ち出し」

全機種が新たにBluetoothを搭載。無料のスマートフォンアプリ「どこでもディーガ」で利用できる「番組持ち出し」機能では、Bluetooth経由で録画済みの番組をスマホやタブレットに自動転送する「ただいま転送」に対応した。

アプリであらかじめ持ち出したい番組を指定しておけば、レコーダーとスマホ/タブレットがBluetoothで自動接続され、番組が転送される。「番組持ち出し」時の解像度も1080p/フルHDに強化された。そのほか、新4K衛星放送のリアルタイム視聴、バックグラウンド再生にも対応。iOSではピクチャ・イン・ピクチャ再生もできる。

スマートフォンやデジカメ、ビデオカメラなどで撮った写真や動画を、自動でBDにバックアップする「かんたんディスク保存機能」がスマホ設定に対応。BDディスクを入れておくと、ディーガに送信した写真・動画を電源オフ時に自動でディスクに保存する。

「おうちクラウド機能」では、離れた場所に設置されているディーガにスマホ/タブレットから写真、動画を送信可能。12月にはディーガ内に保存した写真・動画を離れて暮らす家族のスマホ/タブレットと共有できる機能、'21年秋には4Kビエラと共有する機能もアップデートで追加される予定。

4Kビエラと組み合わせると、ディーガから番組の情報が独自の方式で伝送され、4KビエラのAIが映像・音声を自動で最適化する「オートAI画質/音質」が強化される機能も搭載された。

「DMR-4W202」背面
「DMR-4S202」背面

出力は、4TシリーズがHDMIを2系統、4W/4Sシリーズが1系統。全機種共通で前面にUSB2.0を1系統、背面にUSB 3.0を1系統搭載。LAN端子も備える。

消費電力は4T402/302が約27W、4T202/4W202/4S202が約26W、4W102/4S102が約24W。

外形寸法は4Tシリーズが430×179×49mm(幅×奥行き×高さ)、4Wシリーズが430×179×49mm(幅×奥行き×高さ)、4Sシリーズが215×215×80mm(幅×奥行き×高さ)、

重さは4T402/302が約2.4kg、4T202/4W202が約2.2kg、4T102が約1.9kg。4S202が約2.1kg、4S102が約1.9g。