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Astell&Kern、DAP内蔵で持ち運べるヘッドフォンアンプ「ACRO CA1000」

「ACRO CA1000」

韓国のAstell&Kernは、DAPを内蔵し、持ち運び可能なヘッドフォンアンプ「ACRO CA1000」を海外で発表した。価格は2,100ドル。

最大出力15Vrmsで、4段階のゲイン設定ができるヘッドフォンアンプとブランドフィロソフィーである「原音再生」が可能なDAPを組み合わせた製品で、“Carryable Headphone Amp”に位置づける。あらゆるヘッドフォン/IEMを駆動できるという。

3.5mm、6.35mmのアンバランス出力に加え、2.5mm、4.4mmのバランス出力を搭載。さらにHi-Fiオーディオシステムに組み込めるよう、光デジタル出力やUSB Type-C出力、RCA出力も備えている。Bluetooth 5.0に準拠し、aptX HDとLDACをサポート。デュアルバンドWi-Fiも利用できる。より簡単にデータを転送できる「AK File Drop」にも対応。

DACチップとしてES9068ASを4基採用。最大384kHz/32bitまでのPCMとDSD512のネイティブ再生をサポート。bit to bitのプレイバックが可能なため、「アーティストが表現したい細かなディテールも歪みなく届ける」という。

DACモジュールには、Astell&Kernが開発した、主要回路を一体化したサウンドソリューション「TERATON ALPHA(テラトン・アルファ)」も組み込まれている。2.5mm、3.5mm、4.4mmと6.35mmの出力回路は物理的に独立した設計。

タッチディスプレイは最大60度まで可動

DAP部には4.1型のタッチディスプレイを採用。スクリーンは最大60度まで起こすことができる。画面解像度は1,280×720ドット。内蔵ストレージ容量は256GB、最大1TBまでのmicroSDカードも利用できる。

本体には8,400mAhのバッテリーを内蔵し、最大10時間以上の連続再生ができる。USB-PD 2.0に対応しており9V/3Aでの充電が可能。フル充電までの時間は約2時間30分、1時間で50%まで充電できる。

筐体はアルミニウム製で、デザインは過酷な火星の環境を走破するローバートラックからインスパイアを受けたもの。ブランド独自の異型トライアングルカットとホイールデザインも採用している。外形寸法は104.9×148.8×45mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約919g。