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ソニー4Kシネマカメラ「FX6」、新ファームでブリージング補正など追加

4Kカムコーダー「ILME-FX6V」

ソニーは1月13日、公開を予定しているCinema Lineカメラ「ILME-FX6」の本体ソフトウェアVer. 2.00の概要を発表した。対象機種はレンズ付属モデル「ILME-FX6VK」とボディ単体の「ILME-FX6V」で、新たにリアルタイムトラッキングや、ブリージング補正機能などが利用可能となる。具体的な公開日時は、確定次第、ソニー商品情報サイトで案内される。

リアルタイムトラッキングでは、ソニー独自の物体認識アルゴリズムにより、色、模様(輝度)、被写体距離(奥行き)からなる空間情報をリアルタイムに高速処理。AF時の顔/瞳優先を「入」にした際に、被写体の顔/瞳情報(人物)を検出し続けることで、高い被写体認識精度を実現する。

ブリージング補正は対応レンズでのみ使える機能。独自の全画素超解像技術を活用し、画角が一定になるように自動で調整することで、フォーカシング中でも画角が変わらず「よりドラマティックなフォーカシング表現が可能となる」という。

電子式可変NDフィルターを活用したボケ調節機能も利用可能に。アイリス操作時に、NDフィルターやゲインを自動調節し、露出の変化を抑えながら被写界深度を簡単に調節できる。

そのほか、対応する外部レコーダー(別売)へのHDMIケーブル経由での16bit RAW動画出力や、HDR/SDR映像の同時制作が可能となる“SR Live for HDR”、音声レベルの4ch一括オーディオレベルメーター表示も可能となる。

「ILME-FX6」は2020年12月に発売された4Kカムコーダー。デジタルシネマで培ったシネマ風のルックと、クリエイターの要望に応える操作性や信頼性を兼ね備えながら、価格を抑え、デジタルカメラ「α」名を冠した。Netflixの認定カメラにも追加されている。