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「どうやって冷やすんだ?」PS2誕生秘話。発売22周年

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は28日、3月に発売22周年を迎えたPlayStation 2(PS2)の開発に携った社員が、当時の出来事を振り返るインタビュー記事をブログに公開。「筐体の中に半田ゴテが1本入っているようなもの」と言われた冷却設計の苦労や、DVD再生機能が映画業界からも期待されていた事などが語られている。

インタビューには、PS2の開発に携ったSIEのインタラクションR&D部門 Distinguished Fellowの豊禎治氏、ハードウェア設計部門 メカ設計部 部長の鳳康宏氏が登場。当時を振り返っている。

PS2では「グラフィックスシンセサイザー」名付けられたGPUを独自開発し、チップ内にグラフィックスメモリを搭載した事が高性能なグラフィックスを実現させる鍵だったという。ハードの設計では、発熱量が80Wで当時としては、「筐体の中に半田ゴテが1本入っているようなものだ」と言われるほど高い数値であり、熱設計の専門ではなかった鳳氏が「どうやって冷やすんだこれ?」と途方にくれながらも、それを乗り越えていった事などが語られている。

さらに、PS2にはDVDの再生機能も搭載されていたが、豊氏は「当時大ヒットした映画『マトリックス』のDVDとPS2の発売日が同時期に設定され、PS2はゲーム業界だけでなく映画業界からも期待される重要なプロダクトだったことが印象に残っています」と語っている。

インタビューの全文は、企業ブログ(SIE.Blog)で公開されている。

発売22周年を迎えたPlayStation 2の誕生秘話