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ヤマハ、壁やパーテーションに設置できる平面スピーカー「YFS」
2022年4月11日 18:00
ヤマハは、薄く・軽い性質を持つ平面スピーカー「flatone(フラットーン)」を採用した埋込型の平面スピーカーシステム「YFS」を6月下旬に発売する。価格はオープンプライス。
ヤマハでは、音の出るPOPや看板、案内板などに向けた平面スピーカー「TLFスピーカー」を2011年に発売。TLFスピーカーの販売終了後も平面スピーカーの研究を続け、より軽量・薄型化し、人の声の再生に最適化したflatoneを開発した。
YFSは、平面スピーカーと専用アンプで構成する埋込型平面スピーカーシステムで、このスピーカー部分にflatoneを採用している。
flatoneは紙を主な素材に使うことで、スピーカー部(振動版)は8mmの薄さを実現。エンクロージャーを含めた厚さは20mmで、薄く軽いため、オフィス内の壁やパーテーションなど、さまざまな場所へ設置できる。また、磁石を使わない静電容量型のため、距離が離れることによる音量の減衰が少ないことも特徴としている。
スピーカーの面積によって指向性が変わる性質を活用し、一般的なスピーカーとは大きく異なる指向性を装備。水平・垂直方向に鋭い指向性を持つ面音源のスピーカー「WS-FS-4525」と、垂直方向に鋭い指向性を持つ線音源のスピーカー「WS-FS-9015」の2モデルを用意した。
専用アンプも用途や流したい音声によって使い分けられるよう、アナウンス音やBGMなどを再生する一般的な用途に適した「WS-FA-COM」と、ヤマハのスピーチプライバシーシステム「VSP-2」にも採用されている情報マスキング音と環境音を内蔵した「WS-FA-SPS」の2モデルを用意する。
オフィス家具などの他製品や、サービスとの組み合わせを想定しており、今後は他企業との協業を通じて、他の製品やサービスに音の付加価値をあたえることで新しいソリューションを提案するとしている。