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「ククルス・ドアンの島」はガンダムと“異形のザク”の任侠映画!? 先行カット

公開されたメカシーンの先行カット
(C)創通・サンライズ

6月3日に全国ロードショーされる映画「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」より、アムロレイが操縦するRX-78-02 ガンダムと、ククルス・ドアンが操縦するMS-06F ドアン専用ザクなどが描かれたメカシーン先行カットが公開された。あわせて、本作の大きな見どころのひとつであるメカアクションについて、安彦良和監督の思いも明かされている。

(C)創通・サンライズ

今回劇中に登場するメカ描写は3DCGで表現され、モビルスーツ同士の地上戦もふんだんに盛り込まれている。そのなかでも、ククルス・ドアンが乗るザクは独特な存在感を放っており、安彦監督は「彼の乗るザクが特別であるわけはないと僕は思っていたんです。TVでも普通のザクでしたし。でも、モビルスーツのデザインを担当してもらったカトキ(ハジメ)さんは非常に思い入れがあるらしくて、やっぱりどこかが他のザクとは違う、ただならぬ雰囲気があったほうがいいと力説されたんですよね」と明かした。

(C)創通・サンライズ

「彼の言葉を借りると“異形のザク”なんだと。カトキさんが映画のために描いたドアンのザクは、だいぶくたびれて壊れていて、頭もいびつで鼻が長い。いろいろ修理したんでしょうけど、それで異形になるのもおかしいと思えたけど、確かにそのほうが雰囲気が出ていいんですよね。理屈を超えたカトキハジメさんのこだわりをいただいたということです」

(C)創通・サンライズ

ガンダムの原点「機動戦士ガンダム」の第15話「ククルス・ドアンの島」の作画的な背景を踏まえた絶妙なバランスの異形のザクによる地上戦は必見。また、サザンクロス隊が乗り込むことになる高機動型ザクは、「科学忍者隊ガッチャマン」や歴代ガンダムシリーズでお馴染みの大河原邦男氏がこの映画のためにデザインした、オリジナルのザクになっている。

映画版で初登場となる高機動型ザクのこだわわりについて、安彦監督は「ザクっていうのは地球では基本的にノッシノッシと歩くキャラクターなんです。地上で動きが素早いモビルスーツとなると、どうしてもドムが頭に思い浮かぶんです。あいつらはホバークラフトでスライドするような動きが得意で速い。でも、ドムが出てくるにはちょっと時期が早いなと。それで大河原さんには『ドムの前の世代にあたるようなザクを作ってくれませんか』とお願いをしたんですよね」と語っている。

「脚にノズルが付いていて浮力が発生して動くんですけど、具体的なイメージをどうお伝えすべきかちょっと悩ましかったんです。それで思いついたのがスケーターの動き。大河原さんにそれをお伝えして、その登場シーンの絵コンテを担当してもらった副監督のイムガヒさんにも『スケーターの動きを意識してください』とお願いしました。そこのシーンは割といい感じに仕上がったんじゃないかなと思います」

(C)創通・サンライズ

主人公のアムロ・レイが操るRX-78-02 ガンダムがどんな活躍を見せるのかも、ファンにとっては気になるところ。通常、ガンダムは宇宙空間での戦闘シーンが多いが、安彦監督は本作で地上戦を意識したと話し、「この映画は何と言っても『THE ORIGIN』でお見せできなかったガンダムが活躍する話ですから、どうやったらかっこよく登場させられるかにも、けっこう気を遣ってます。僕は世代が古いものですから、昔の任侠映画のノリが欲しいと思っていたんですよね。この映画のガンダムは、高倉健さんというより鶴田浩二さんだねって言ってます(笑)」と表現した。

(C)創通・サンライズ

解禁された先行カットでは、RX-78-02 ガンダムとドアン専用ザク、さらには高機動ザクが激しく交戦するシーンが見て取れる。ドアン専用ザクが攻撃をする瞬間や、RX-78-02 ガンダムがビーム・サーベルを2本とも構える姿、ルッグンにぶらさがる高機動型ザクなどが収められており、地上戦ならではのモビルスーツアクションが楽しみなカットが並んでいる。

同時視聴キャンペーン
(C)創通・サンライズ

さらに、このメカアクション先行カット解禁を記念して、テレビアニメ「機動戦士ガンダム」の第15話「ククルス・ドアンの島」同時視聴キャンペーンの開催も決定。4月15日の20時からガンダム公式YouTubeにて特別配信される。

「ククルス・ドアンの島」公式Twitter上での同時視聴キャンペーンに参加し、「#ドアン同時視聴」をつけてツイートすると、5分おきに安彦監督描き下ろしの超ティザービジュアルのミニ複製ポスターが40名にあたるプレゼントキャンペーンも実施される。