Lightroomに動画編集機能。編集設定コピペで効果を一括適用

Lightroomに動画編集機能が追加

アドビは、Creative Cloudアプリのメジャーアップデートを実施。動画編集関連では、Lightroomに新たに動画編集機能が追加された。

動画編集機能はLightroomのデスクトップ版とモバイル版で利用可能。動画の前後カットによる尺の編集と色編集が行なえる。動画編集向けに効果のプリセットも用意するほか、静止画と動画の間で編集設定のコピー&ペーストも行なえるため、静止画と動画に同じ効果を適用することで、SNSに静止画と動画を一緒に投稿する際に統一感を持たせる事ができるという。

プリセットには、アドビのAI技術Adobe Senseiが静止画や動画の内容に合わせて提案するおすすめのプリセット項目も用意。プリセットにマウスを合わせるだけで適用後のプレビューが確認できる。

プリセットのおすすめ項目も動画に対応している

「プリセットの適用量」スライダーも搭載。「露光量」や「コントラスト」などの個々のスライダーを使って調整する必要なく、プリセットのバランスを保った強度の調整が可能なため、選んだプリセットのニュアンスを崩すことなく仕上がりを微調整できる。

編集設定のコピー&ペーストは、編集した静止画/動画を選択した状態でコピーのショートカットキー(Windows：Control+C/Mac：Command+C)を押すことで「編集設定のコピー」が完了し、アイコンが画面上に表示される。その後静止画/動画を一覧表示にして、適用したいファイルを選択して、ペーストのショートカットキー(Windows：Control+V/Mac：Command+V)を押すと、コピーした編集設定が適用されて、「○枚の写真に編集設定をペースト」というアイコンが表示され、完了する。

編集設定をコピーしたところ。青いアイコンが表示される

一覧で全フォルダに適応したところ。こちらでも青いアイコンが表示される

アルバムのURLを発行して共有する機能についても動画に対応。SNSに投稿する前に友人間でチェックが必要といった際にも簡単に動画込みのアルバムを共有できる。アルバムの設定によっては共同編集も行なえるため、チームでの作業も手軽に行なえる。

なお、動画の編集は前後カットによる長さの調整と色の編集のみで、間のシーンを切り取って前後を組み合わせる、複数の動画を組み合わせて1本にするといった本格的な編集はできない。また、Lightroomで編集した動画をPremiere Pro/Rushに取り込む際には、一度Lightroomで書き出してから、Premiere Pro/Rushで取り込む必要がある。