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Noble Audio、骨伝導ドライバ搭載の新フラッグシップIEM「KUBLAI KHAN」

「KUBLAI KHAN」

エミライは、Noble AudioのユニバーサルIEM(インイヤーモニター)として、骨伝導ドライバーを追加搭載した新フラッグシップモデル「KUBLAI KHAN」、Sonion製とKnowles製の異なるバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを搭載した「KADENCE」、ハイブリッド型の「JADE」の3機種を、いずれも7月下旬に発売する。価格はオープンプライス、店頭予想価格はKUBLAI KHANが396,000円前後、KADENCEが242,000円前後、JADEが179,300円前後。

KUBLAI KHAN

ベストセラーとなった前作「KHAN」に骨伝導ドライバーを追加し、「4種の異なるドライバーを駆使して更なるワイドレンジ再生を目指した」という同ブランドの新フラッグシップモデル。低域用に骨伝導ドライバー×1基と10mm径のダイナミックドライバー×1基、中高域用にKnowles製BAドライバー×4基、超広域用にピエゾ・スーパーツイーター×1基の計7ドライバーを搭載し、Noble Audio初となるクアッドレベル・ハイブリッド・テクノロジーを採用した。

「KUBLAI KHAN」のドライバー構成

再生周波数帯域は20Hz~25kHz、インピーダンスは15.4Ω、感度は107dB at 1kHz。高い評価を得た「KHAN」のサウンドシグネチャーを継承しつつ、低域表現をよりワイドレンジ化。中域・高域表現においても、より空気感のある音質が表現可能になったとのこと。

また「KHAN」では外部要因による影響を少なからず受けてしまっていたといい、「KUBLAI KHAN」では新クロスオーバー・ネットワークを採用。Apple製ドングルなどによる電磁波の干渉などに対してもノイズ抑制の効果を発揮するという。

フェイスプレートにはNobleのクラウン・ロゴとKUBLAI Khanの龍のデザインをあしらった

ノズル部にはフィルターを装着したステンレス製パーツを採用。ステンレスは耐食性が高く、長期の使用にも耐えるため堅牢性も確保した。フェイスプレートデザインは特徴的な3Dプリント樹脂ハウジングに、Noboleのクラウン・ロゴとKUBLAI Khanの龍のデザインをあしらったアクリルアセテート製仕上げ。

付属の着脱式ケーブルはOCC銅のしなやかな8芯に、高級ターミネーションを採用したもの。マイクロフォニックスやワイヤメモリーもなく、「手にしたときの感触は耳にしたときと同じ」でNobleのあらゆるIEMとの優れたマッチングを実現するという。コネクタは2pin/0.78mm規格(埋め込み型)、プラグは3.5mmステレオミニ。

KADENCE

「KADENCE」

上述のKUBLAI KHANのように、従来製品でも採用例が多いKnowles製BAドライバーに加え、デンマークのSonion製BAドライバーも搭載した、Noble Audio初のハイブリッドBAドライバー構成。Sonion製BAドライバーの中でも特に低域に定評のあるドライバーを採用し、Knowles製のものと組み合わせることで「よりハイエンドモデルとしての完成度が格段と上がり、Noble Audio創業者”Wizard”ことジョン・モールトン氏は、狙っていた音を正確に実現することに成功した」とのこと。搭載ドライバーは合計8基。

「KADENCE」のドライバー構成

再生周波数帯域は8Hz~28kHz、インピーダンスは28Ω、感度は112dB SPL/mW。こちらもノズルにはフィルターを装着したステンレス製パーツを採用している。ハウジングは特徴的な3Dプリント樹脂で、KADENCEのロゴとNobleのクラウン・ロゴをあしらったアクリルアセテート製フェイスプレート仕上げ。

付属ケーブルはKUBLAI KHANと同じく着脱式の8 コアアップグレードケーブルを採用。コネクタは2pin/0.78mm規格(埋め込み型)、プラグは3.5mmステレオミニ。

JADE

「JADE」

音楽制作者の意図を忠実に再現し、モニター・タイプの音質を追求した「Noble Audioハイブリッド構成ユニバーサルIEMの新たなスタンダード」と位置づける。ドライバーは計5基で、構成はリファレンスタイプの音質を実現するために選定されたというBAドライバー×4基と、カスタムメイドの10mm計ダイナミックドライバー×1基。ダイナミックドライバーはダブルマグネット構造のコンポジット素材で構成され、「非常にまとまりのある音質を実現している」という。ジョン・モールトン氏は既発のハイブリッド型IEM「TUX5」よりも、低域ではさらなる力強さ、中域・高域ではさらなる明瞭さを実現できたとしている。

「JADE」のドライバー構成

再生周波数帯域は15Hz~25kHz、インピーダンスは17Ω、感度は110dB SPL/mW。上述の2モデルと同じく、フィルターを装着したステンレス製ノズルを採用している。

ハウジングは、Noble Audioらしいジュエリーのような高級感のあるデザインで、高級感のある深緑の3Dプリント樹脂ハウジングにJADEのロゴとNobleのクラウン・ロゴをあしらったアクリルアセテート製フェイスプレート仕上げ。

付属ケーブルは着脱式の8コアアップグレードケーブルを採用。コネクタは2pin/0.78mm規格(埋め込み型)、プラグは3.5mmステレオミニ。