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LG、88型8K有機ELテレビ受注開始。8Kチューナ内蔵で約383万円
2022年7月29日 11:37
LGエレクトロニクス・ジャパンは、88型の8K有機ELテレビ「OLED88Z2PJA」を、29日より受注生産にて販売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は383万円前後。
「The Art of Essence “家電をアートに”」をコンセプトにした、プレミアムブランド「LG SIGNATURE」として展開。「88インチの大画面で、約3,300万個の素子が個別に自発光することで『本物の黒』を再現し、7,680×4,320の画素がリアルな映像を描き出す大迫力の8K有機ELテレビ」だという。
映像エンジンは、何百万もの映像ソースを学習したリアルタイムAIプロセッサーが第5世代に進化した「α9 Gen5 AI Processor 8K」を採用。地上波放送の2K映像や4K映像も8K水準の画質へとアップスケーリング。AIにより、ノイズも除去。「ネット動画でもあらゆるコンテンツに合わせて、最高レベルの映像を映し出す」という。
AIがさまざまな物体を認識し、映像の色・明るさを分析し、より立体的で自然な色彩を実現する「オブジェクト型リアルタイム映像処理」や、肌の色をナチュラルに保ちながら、さらに細部までの鮮やかな映像再現を行なう「ダイナミックビビット処理」、有機ELテレビの広大なダイナミックレンジを活用し、画像のコントラストとディティールを向上させる「ダイナミックトーンマッピングプロ」なども搭載。
音声面では、「AIサウンドプロ」により、AIが今見ている映像のジャンルを分析し、ドラマ・スポーツ・映画・ニュース・音楽の5つに分類。それぞれのジャンルに合わせたサウンドへ調整し、バーチャル7.1.2chサウンドに変換し、再生する。
HDMI2.1の要件となるeARC、VRR(可変リフレッシュレート)、ALLM(自動低遅延モード)をサポート。HDMI 2.1入力は×4系統搭載する。HDMI入力は48Gbps、8K/60p、4K/120pに対応。
4K/120HzのDolby VisionとDolby Atmosでのゲームプレイにも対応。NVIDIA G-SYNC Compatible認定も受けており、パソコンとテレビのリフレッシュレートを同期させ、ゲームの映像で発生するズレやカクつきを抑えられる。「AMD FreeSync Premiumテクノロジー」も搭載。
応答速度は1ms。HDRゲームの普及団体HGiGに準拠。ゲームシーンによって発生する白飛びや黒つぶれを防ぎ、「HDRのゲーム世界を美しく再現する」という。
自分のプレイ環境やゲームジャンルに合わせて、画質モードを自由に選択できる「ゲームオプティマイザ」や、ゲームプレイ中も現在の設定が一目でわかる「ゲームダッシュボード」機能も搭載。
クラウドゲーム「GeForce NOW」のテレビ向けアプリを開発し搭載。ゲーム機器を接続しなくても、90以上の無料ゲームタイトルを含む1,000以上のゲームが楽しめる。
音声操作にも対応。「Hi, LG!」と話しかければ、独自のAI「ThinQ AI」が起動。電源のオン・オフや音量の上げ下げなどの操作が簡単にできる。
NetflixやYouTube、Amazon Prime Video、U-NEXTなどの映像配信サービスのアプリにも対応する。
有機ELパネルは5年保証。パネル部に極細ブラックベゼルを採用し、映像だけが浮いているような没入感を演出。高級感のあるシルバーのキャビネットスタンドを採用した。
チューナーはBS 8K×1、BS 4K/110度CS 4K×2、地上/BS/110度CSデジタル放送×3。ヘッドフォン出力×1、光デジタル音声出力端子×1、USB×3、LAN端子なども備える。
テレビスタンドを含む外形寸法は、196.1×28.1×145.6cm(幅×奥行き×高さ)、重量は104kg。消費電力は1,072W、年間消費電力量は651kWh/年。