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55型8Kで約32万円、“手の届く”LG液晶「NANO96」。65型約39万円

55型「55NANO96JPA」

LGエレクトロニクス・ジャパンは、8K液晶テレビの新製品として「NANO96」シリーズを8月下旬より順次発売する。65型と55型の2サイズをラインナップ。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は65型が39万円前後、55型が32万円前後。

8K液晶テレビ「NANO96」シリーズ
・65型「65NANO96JPA」 39万円前後 8月下旬発売
・55型「55NANO96JPA」 32万円前後 同上

ナノレベルで色の表現力が進化したという独自のパネル技術「NanoCell Display」を採用した8Kモデル。さらに価格・サイズを抑えているのも特長で、“手の届く8Kテレビ”として展開。従来よりも高精細でリアルな映像をより手軽に視聴できる、とする。

なお、同時発表の8K有機EL「OLED Z1」シリーズは別記事で紹介している。

65型「65NANO96JPA」

8K/7,680×4,320ドットのIPS液晶パネル(60Hz)を採用。1nmという極小粒子を精密に敷きつめたNanoCell Displayにより、色ノイズの原因となる過剰な光波長を吸収。従来までノイズが多く発生していた赤や緑の色の純度や濃さが向上。色再現性が強化され、よりクリアで鮮明な表現が可能になったという。

8K専用の映像プロセッサー「α9 Gen4 AI Processor 8K」を搭載。何百万もの映像ソースを学習した人工知能統合プロセッサーにより、地上波でも、ネット動画でもあらゆるコンテンツに合わせて、高性能なレベルの映像を描写。2K、4K映像の8Kアップスケーリングにおいては、AI解析により、ノイズを徹底的に除去することで、クリアかつ鮮明な映像を再現するという。

最新エンジンでは、視聴している映像のジャンルだけでなく、シーンごとに自動で認識し、それぞれのシーンに合う設定を自動で適用。新たに「オブジェクト強調」のステップを追加することで、主要な物体を認識し、より立体的に高精細化するアップグレード技術でよりリアルに近い質感を再現している。

具体的には、AI映像プロモードでは、地上波のスポーツや、ネット動画で観る映画など、さまざまな映像ジャンルをAIが自動認識し、最適な画質に変換。人の肌を自然なトーンにし、クリアな映像にする。またAIサウンドプロモードでは、AIが今見ている映像のジャンルを分析し、ドラマ・スポーツ・映画・ニュース・音楽の5つに分類。それぞれのジャンルに合わせたサウンドへ調整し、臨場感あふれるバーチャル5.1.2chサウンドに変換可能という。

HDRは、HDR10、HLG、Dolby Visionをサポート。周囲の明るさに合わせてDolby Visionコンテンツの映像を自動最適化し、明るい部屋でも暗い部屋でも、美しい映像が楽しめるDolby Vision IQにも対応する。

またFILMMAKER MODEも搭載。フレーム補完をオフにすることで、映画やテレビ番組など制作者の意図通りの映像が視聴できるようにした。

HDMI入力4系統がHDMI2.1に対応し、8K60p、4K60p、ALLM、eARCをサポート。4K120p入力や可変リフレッシュレートのVRR、NVIDIA G-SYNCTM Compatibleには対応しない。

HDRゲームの普及団体HGiGに準拠。ゲームシーンによって発生する白飛びや黒つぶれを防ぎ、HDRのゲーム世界を美しく再現する。

「ゲームオプティマイザ」機能を新搭載。自身のプレイ環境やゲームジャンルに合わせて、画質モードを自由に選択可能。プレイ中も現在の設定が一目でわかるホームダッシュボード機能を搭載する。

FPS/RTS/RPG/スタンダードの4つのジャンルにあわせて映像を最適化するなど、プレイ環境やゲームジャンルに合わせて、画質モードを自由に選択できる。

付属のマジックリモコンは、テレビに向けて上下左右に振るとカーソルやスクロール操作が可能。文字入力や動画の早送りも行なえる。どんなアプリやチャンネルを見ているときでも、一貫した音声レベルに維持できる「オートボリュームレベリング」にも対応している。

55型「55NANO96JPA」

ユーザインターフェイスは、独自のWEB OS6.0を採用。高速化により、アプリ起動までの時間が、一般的なスマートテレビよりも最大で半分に短縮。スピーディな操作で、ストレスなくネット動画が楽しめる。

対応するネット動画は、Netflix、Hulu、Amazon Prime Video、DAZN、UーNEXT、TSUTAYA TV、YouTube、JOYSOUND.TV、Apple TV、ひかりTV 4Kなど。'21年モデルでは新たに、韓流コンテンツが楽しめる「Weverse」「V LIVE」「Paravi」に対応している。

ハンズフリー音声認識に対応し、テレビに話しかけるだけで基本操作が可能。リモコンに話しかければ、GoogleアシスタントとAmazon Alexaも利用できる。Apple AirPlay2にも対応しており、iPhoneやiPadなどで再生中の音楽や動画などをテレビでストリーミング再生できる。

チューナー数ーはBS 8K×1、BS 4K/110度CS 4K×2、地上/BS/110度CSデジタル×3。

スピーカーは2.2chで、最大出力は40W。Dolby Atmosにも対応する。

HDMI入力4系統のほか、光デジタル音声出力、ヘッドフォン、USB、LAN端子を備える。無線LAN機能はIEEE 802.11ac。

消費電力と年間消費電力量は、65型が305Wで、217kWh/年。55型が240Wで、227kWh/年。

スタンドを含めた外形寸法と重量は、65型が145.2×33.6×90.3cm(幅×奥行き×高さ)で、31.4kg。55型が123.3×27.1×78.1cm(同)で、21kg。

65型「65NANO96JPA」