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オーテク、音質とNCバランス“極限まで追い込んだ”最上位TWS「ATH-TWX9」

「ATH-TWX9」

オーディオテクニカは、“あらゆるシーンを最高の音で聴く”と謳う完全ワイヤレスイヤフォンのフラッグシップモデル「ATH-TWX9」を、9月3日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は33,000円前後。

妥協のない音質とノイズキャンセリング効果の体感レベルを最大限に高めることのバランスを極限まで追い込んだというドライバーを、自社で一から新規設計。口径は5.8mmで、「静寂空間の中で、伸びやかな高域や粒立ちの良い繊細な音の鳴りを体験できる」という。再生周波数帯域は10Hz~40kHz。

振動板は3層マルチレイヤーで、高い剛性と振動抑制能力により過渡特性に優れ、不要な付帯音をまとわず雑味のない、キレの良い低域と伸びやかな高域を表現。小型ドライバーでも豊かな音を奏でられるように、外磁型の磁気回路とエッジマウント方式を採用。

ドライバーの出力を高める磁気回路と、ステンレス製の薄型プレートで振動板を固定することで、振動板の駆動面積を極限まで広げ、「同口径のドライバーサイズを超えた、エネルギーに満ちた量感あふれる音を再生する」という。

ボイスコイルは振動板から浮かせて配線する構造で、振動板にかかる配線のテンションを軽減。ユニット背面のダンパー材にはスイス・Safar製の音響メッシュを採用している。

Qualcommのサウンドプラットフォーム「Snapdragon Sound」に対応。対応機器と連携させることで、ATH-TWX9専用に設計された高解像ドライバーの性能をさらに引き出すという。

Bluetooth 5.2準拠で、コーデックはSBC、AACのほか、aptX、aptX Adaptiveをサポート。aptX Adaptiveでは最大96kHz/24bitまでの伝送ができる。通話品質を高めるaptX Voiceにも対応。ソニーの立体音響技術「360 Reality Audio」認定も取得、音声アシスタントのAmazon Alexaも利用できる。

そのほか、左右独立伝送の「Qualcomm TrueWireless Mirroring」や、音と映像のズレを抑える低遅延モード(Low Latency Mode)、2台のBluetooth機器に同時接続できるマルチポイント機能にも対応した。

ハイブリッドデジタルノイズキャンセリング技術を採用し、左右のイヤフォンにノイズキャンセリング用小型MEMSマイクをそれぞれ2基ずつ搭載。周りの環境ノイズを拾い、高精度ノイズキャンセリングプロセッサーに伝送する。独自開発のノイズフィルター設計を通してノイズキャンセル性能を最大限に高め、不要な雑音を打ち消す。

また、装着時にイヤフォンから検査音を出力し、内蔵マイクで音の密閉度を集音。その集音した音の特性から、イヤフォンを使用する人に最適なノイズキャンセリングフィルターが適用される「パーソナライズ・ノイズキャンセリングシステム」も採用した。同機能は、イヤフォンを使い始める前に専用アプリ「Connect」の初期設定から利用できる。

装着時、イヤフォンを長押しするだけで周囲環境の騒音レベルを計測し、自動的に最適なノイズキャンセリング特性が適用される「オプティマイズ・ノイズキャンセリングシステム」も利用できる。プリセットのノイズキャンセリングモードとして「Airplane」「On The Go」「Office/Study」「Home」「Train」の5種類も用意。専用アプリから、使用環境に合わせたノイズキャンセリング効果を設定できる。

イヤフォンには通話用のMEMSマイクも2箇所に配置。ビームフォーミングマイク技術により、雑音が多い環境でも相手に明瞭な声を届けられる。自分の声をイヤフォンに戻すことで話しやすくなるサイドトーン機能も搭載した。

音楽再生中・通話中ともに外の音を自然に取り込むヒアスルー機能を利用可能。専用アプリから取り込みレベルを5段階で調整できる。ワンアクションで再生中の音量が下がり、人の声の帯域にフォーカスして外音を取り込むクイックヒアスルー機能も搭載した。

付属のイヤーピースは、小型で耳のくぼみへ滑り込むような形状で耳に収まり、自然に装着できる人間工学に基づいた設計で、異なる硬度のシリコンを使ったハイブリッド構造。導管の長さが異なる3種類(Short/Standard/Long)のイヤピースがサイズごと(XS/S/M/L)、計12種類付属する。

充電ケースはワイヤレス充電に対応

イヤフォンと充電ケースは、手と肌に馴染みやすい触感の表面仕上げ。表面が滑りにくく扱いやすいため、イヤフォンをケースから取り出し、耳に装着する動作が極めてスムーズという。充電ケースはQi規格のワイヤレス充電にも対応する。

ケースには深紫外線除菌システムを搭載する

充電ケースには深紫外線除菌システムを搭載。イヤフォンを収納すると、細菌やウイルスを除菌する深紫外線LEDが照射され、イヤーピースの表面除菌が行なわれる。ケース内に設置された深紫外線LED照射と、その光を均等に行き渡らせ、有効性を高めるミラー加工により、イヤーピース表面に付着する細菌やウイルスを約70秒間の照射で除菌するという。LED照射はケースのふたを閉めた後に行なわれる安全設計で、照射によるイヤーピースの劣化・退色はないという。

バッテリー持続時間はイヤフォン単体で最大約6時間。ケース併用で最大約18.5時間。充電時間はイヤフォンが約2.5時間。充電ケースはUSB充電時で約3.5時間、ワイヤレス充電時で約5時間。

イヤフォン本体のみIPX4の防滴仕様。重さはイヤフォン片側約5.4g、充電ケース約55.9g。充電用USBケーブルなどが付属する。

同梱物一式