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タクトシュトック、真空管スペシャリスト「CANOR AUDIO」取扱開始

真空管フォノアンプ「PH 1.10」

タクトシュトックは、12月からスロバキアのCANOR AUDIO(カノア・オーディオ)の取り扱いを開始。真空管フォノアンプ「PH 1.10」(税別予価100万円)と、真空管フォノプリアンプ「PH 2.10」(同65万円)を発売予定。続けて真空管プリメインアンプ「AI 1.10」(同120万円)も来年初めに登場するという。

真空管フォノプリアンプ「PH 2.10」
真空管プリメインアンプ「AI 1.10」

カノア・オーディオは、1995年にスロバキア共和国東部のプレショフに設立。社名はラテン語で“音”そのものを意味する CANOR(カノア)からとられている。自社内にSMT(Surface Mount Technology)ライン、陽極酸化ライン、CNC機械などを保有し、社員数は約90人。自社の製品に加え、多くのオーディオブランドのODMも請け負っている。ドイツのスピーカーブランド「FINK team」のデイビット・ジェフリーズ氏は「真空管のスペシャリスト」と紹介している。

すべての真空管は、自社内で開発された独自の「BT-1」「TTM-1」「Aladdin」測定器で測定・選別され、最高品質の真空管のみを使用。各製品の品質は、最新のオーディオ・プレシジョン・テスト機器によって管理され、製品はバーンイン後に全数最終試聴テストを受けるという。

全製品において、プリント基板の製造にCMTテクノロジー(CANOR PCB Milling Technology)を採用。電子回路は比較的高いインピーダンスで動作し、コンデンサーと同様に、接線による劣化は音像や空気感の劣化をもたらすが、CMTテクノロジーによってプリント基板の誘電損失係数(損失接線)を空気損失係数に近づけている。

基板の計算された位置に穴を空ける技術で、これにより、ワイヤー接続では非常に高価で高品質なテフロン絶縁ワイヤーを使用しなければ達成できないような優れたパラメーターを達成したとする。