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YouTubeに新デザイン。没入感高める「アンビエントモード」など

Googleは10月25日、YouTubeに新デザインを導入した。動画の内容にあった淡い色に画面の背景色が微妙に変化する「アンビエントモード」などが導入されており、この変更により「YouTubeは更にモダンになり、慣れ親しまれているエクスペリエンスをさらに強化する新機能が導入される」という。

今年で17年目に突入したYouTubeでは、デザインのリニューアルについて、世界中の視聴者から意見を募集。その結果「YouTubeらしさをより的確に表現した、よりクリーンで活発なデザインが求められていることがわかった」とのこと。

新デザインの開発段階で重要なテーマとなったのが「色」。おすすめ動画を観るときや新しいコンテンツを探す際、これまでどおりに使えながら、より明るく、鮮やかなアプリにしたかったという。

その結果導入されたのがアンビエントモード。発想の元となったのが、暗い部屋でディスプレイが放つ光だといい、この効果を再現することで動画視聴の没入感を高めた。アンビエントモードは、ウェブとモバイルのダークモードで利用できる。

また、ダークモードではユーザーからの意見をもとに、背景をさらに暗くして色が画面上でさらに鮮やかに見えるよう調整された。この機能はウェブ、モバイル、スマートテレビ向けにリリースされる。そのほか、再生リストの色も同様に更新。各再生リストについても、より詳しい情報が表示されるようになり、見たい動画へ簡単にアクセスできる。

動画プレーヤーも改善。再生ページがより見やすくなり、動画説明のYouTubeリンクをボタンに変更。高評価、共有、保存のような頻繁に利用される操作も、なるべく視聴の邪魔にならない形式に変更したという。

チャンネル登録ボタンのデザインも変更され、新しい形と強いコントラストで目立つようになった一方、色は赤から黒に変更されたが、「動画再生ページとチャンネルページの両方で誰でも見つけやすく、アクセスしやすいデザインにした」とのこと。

見た目の変化に加え、これまでテストが行なわれていた新機能「ピンチしてズーム」と「再生位置の細かい調整」がすべてのユーザー向けにリリースされた。「ピンチしてズーム」では、AndroidやiOSのスマートフォンで、動画を簡単にズームイン/ズームアウトすることが可能。指を離しても動画は拡大されたままになるため、動画の細かなところまで楽しめる。

「再生位置の細かい調整」では、シークバーを上にドラッグ(スワイプ)することで、動画プレーヤーにサムネイルが1列に並んで表示されるもの。これにより再生したい正確な位置に移動することができる。