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パナ、最上位有機EL「MZ2000」発表。マイクロレンズアレイで輝度150%向上

パナソニックの新しい有機ELテレビ「MZ2000」シリーズ

Panasonicは4日(米国時間)、最新のOLEDパネルと独自の熱管理システムを組み合わせ、ピーク輝度150%アップを実現したフラッグシップテレビ「MZ2000」シリーズを発表した。55型、65型、77型の3サイズを用意する。

MZ2000では、マイクロレンズアレイを備えた最先端の有機ELパネルと、パナソニック独自の新しい多層熱管理構成を組み合わせたカスタムモジュール「Master OLED Ultimate」を搭載(77型除く)。

'22年モデル比でピーク輝度150%、加えて平均輝度も向上し、輝度性能が大幅に強化されたという。また新モジュールとHCX Pro AIプロセッサを組み合わせることで、リアルなハイライトと正確な色を再現、ディテールをクリアに生み出せるようになった。

カラーマネージメント技術には、『トップガン マーヴェリック』や『アリー/スター誕生』『ワンダーウーマン』『マン・オブ・スティール』などを手掛けた著名なカラリスト、ステファン・ソネンフェルド氏の色調整スキルも組み込まれているという。

改良したフィルムメーカーモード(FILMMAKER MODE)も搭載。周囲の色温度を計測するセンサーがフィルムメーカーモード用にアップグレードされており、様々な照明条件でも正確な画像を再現できるようにした。動画配信コンテンツに対しては、4Kリマスタ―アルゴリズムを適用。解像度の識別や領域ごとのテクスチャ分析、適応型の高度な処理などにより、鮮明で自然な映像を描写する。

Dolby Vision IQ、HDR10+ Adaptive、静止画用のHLG Photoなど、引き続き様々なHDRフォーマットをサポートする。

ゲーミング機能としては、従来の4K120fps入力、超低遅延、VRR、AMD Freesync Premium、NVIDIA G-SYNCなどに加え、新しいTrue Game Modeを搭載。映画の表示で培った色精度機能と改善したHDRトーンマッピングにより、ソース指向の表現を提供。True Game Modeはキャリブレーションも可能になっており、「True Game Modeはゲームクリエイターのビジョンを真に再現する」としている。Dolby Vision Gaming(60Hzのみ)にも対応する。

ゲームサウンドモードも新たに追加。RPGサウンドモードは、ユーザーがゲームの仮想世界に没頭しているかのようなサウンドに、そしてFPSモードは正確なオーディオを提供することで、足音などの微妙な音を聞きとれるとする。

サウンドは、Technics監修によるアレイスピーカーを引き続き搭載。新モデルでは、Bass Boosterアルゴリズムがアップグレードされ、深みのあるハイスピードな低音が楽しめるようになった。

TV OSとしては、my Home Screen 8.0を採用。主要な映像配信サービスをサポートするほか、バスブースター、アクセシビリティ、myScenery機能が改善されているという。