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シャープ初のスマホ接続型HMD。約175gで4K120Hz駆動

シャープは、約175gの超軽量ボディと高精細映像を実現した、スマートフォン接続型のVR(仮想現実)用ヘッドマウントディスプレイのプロトタイプを開発。8日まで米ラスベガスで開催中のテクノロジー見本市「CES 2023」に参考出展する。

今回開発したプロトタイプには、VR用の超軽量ディスプレイや超薄型で明るい接眼用レンズなど、独自の最先端デバイスを採用。さらに、スマートフォンの開発で培った小型化技術とノウハウを活用することで、約175gの超軽量ボディを実現しているのが特徴。長時間使用しても疲れにくく、コンパクトに折りたためるので外出先などへの持ち運びにも便利という。

別記事では、西田宗千佳氏による速報レポートも掲載している。

ディスプレイは、4K(片眼2K×2)の高精細映像と、120Hz駆動によるなめらか表示を実現。リアリティあふれる映像で高い没入感が体験できる。

ポリマーレンズの採用で超高速オートフォーカスに対応した、独自のRGBカラーカメラモジュールを搭載。現実世界の周囲の様子を映像として取り込んでカラー表示する「カラースルー映像表示機能」や、VR空間上の一部に現実世界の周囲の映像をウインドウ表示する「POPUP映像表示」機能に対応する。

装着イメージ

ポリマーレンズの厚みを変化させることでピントを調整。一般的なカメラよりもすばやくピント合わせができるだけでなく、ピントの位置が動いても画角(映る範囲)が変わらないため、映像に酔いにくく快適に使用できるのも特徴という。

さらに、2つのモノクロカメラを搭載。装着者の手の動きを認識してVR上の操作に反映する「ハンドトラッキング機能」に対応し、操作用のコントローラーがなくても直感的な操作が行なえるという。

超小型カメラモジュール

ヘッドマウントディスプレイのプロトタイプのほか、AR/VR向けデバイスもブースで披露。

初出展となる超小型カメラモジュールは、2mm以下という高さで世界最薄を実現。ゴーグル内部に埋め込むことでアイトラッキングなどのセンシング用途として売り込む。

対象物との距離を測る、小型ToF型距離センサーも展示。HMD本体やコントローラーに搭載することでHMD装着者の人や物への衝突抑制に役立てるという。