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Sonos、Dolby Atmos対応スマートスピーカー「Era 300」

「Era 300」(左)と「Era 100」(右)

Sonosは、Dolby Atmos対応のスマートスピーカー「Era 300」と、同社のスマートスピーカー「Sonos One」のアップグレードモデルとなる「Era 100」を、3月28日に発売する。価格はEra 300が69,800円、Era 100が39,800円。予約はヨドバシカメラとビックカメラ、Amazonで3月8日から順次受け付ける。

「Era 300」(ブラック)

両製品とも、共通のコンピューティングアーキテクチャを採用し、ユーザーから要望が多かったというBluetoothに加え、Wi-Fi 6、AUX入力などに対応した。BluetoothのコーデックではAACをサポートしているが、aptXは非対応だという。

また、これまではiOS端末が必須だった音場補正機能「Trueplay」が、Androidに対応。Android端末でも音場補正機能が利用可能になった。

なお、iOS端末でTrueplayを使う場合、スピーカー側のマイクを使うクイックチューニングと、従来どおりiPhone/iPad側のマイクを使って、より精密な補正ができるアドバンスドチューニングの2種類を選択できるが、Android端末ではクイックチューニングのみ利用できる。

環境にも配慮されており、筐体には再生プラスチック(PCR)を使用。接着剤の使用を減らし、ネジ留めを多用することで、製品の分解修理やパーツ交換の実現性を高めている。さらにアイドリング時の消費電力も2W以下に抑え、新たにスリープ機能も加えるなど、消費電力設計も考慮した。梱包材も紙素材のみを100%採用。

Era 300

これまでのコンパクトスピーカーとは異なり、左、中央、右、ハイトチャンネル専用と計6基のスピーカーを搭載し、「Dolby Atmosで映画や音楽のサウンドステージの中心で“没入体験”できる」と謳うスマートスピーカー。BluetoothやWi-Fi、Apple AirPlay 2経由で、音楽をストリーミング再生できる。同社のラインナップでは、サウンドバー以外で初めてDolby Atmosに対応したモデルとなる。

4基のツイーターが中高音域を担当。前面と左右の側面に搭載されたミッドツイーターは指向制御技術を応用し、明瞭なセンターとワイドなステレオ音像を再生する。ホーン型の指向制御技術を応用した上向きのツイーターが、Dolby Atmosコンテンツのイネーブルドスピーカーとして、天井の反射を利用し、立体的なサウンドを再生する。

筐体はくびれのあるデザイン

ウーファーも2基搭載。両サイドに計算されたアングルで搭載されているといい、臨場感あるステレオ再生を実現する。各スピーカー独自の音響構造に合わせてチューニングされた6つのクラスDデジタルアンプを備える。独自の音響設計により、砂時計のようにくびれのあるデザインとなっている。

発売時点で対応している空間オーディオのフォーマットは、Dolby Atmosのみ。Amazon Musicで配信されているDolby Atmos楽曲の再生に対応するほか、米国時間3月28日のアップデートでApple Musicで配信されているDolby Atmos楽曲の再生にも対応予定。

なお、360 Reality Audioなど、Dolby Atmos以外の空間オーディオフォーマットへの対応については、Sonosプロダクト・マネージャーのライアン・ムーア氏によれば「アップデートで対応することはできる」とのことだったが、具体的な対応の有無などは明かされなかった。

サウンドバーのSonos ArcやSonos Beam(Gen2)と組み合わせる場合、Era 300をリアスピーカーとして使うことができる。その際、Era 300のサウンドを壁面反射させることで、サイドサラウンドを実現でき、Sonos Arc、サブウーファーの「Sono Sub」と組み合わせると最大7.1.4ch環境を構築できる。

本体背面にマイクのオン/オフスイッチなどを搭載

遠距離対応マイクロフォンアレイを備え、ビームフォーミング技術とマルチチャンネル時のエコーキャンセリング技術により、正確な音声コントロールやTrueplayを利用できる。音声コントロールではAmazon AlexaとSonos Voice Control(日本語非対応)を利用できる。マイクはミュートのほか、製品背面のスイッチでオン/オフの切り替えができる。

Sonosライン入力アダプター
Sonosコンボアダプター。有線LAN端子も追加できる

ワイヤレス接続のほか、別売りのSonosライン入力アダプター、Sonosコンボアダプターを使えば、有線接続も可能で、ターンテーブルなどの外部プレーヤーにも直接接続できる。別売りアダプターは本体背面のUSB Type-Cポートに接続する。価格はライン入力アダプターが2,980円、有線LANポートも増設できるコンボアダプターが6,980円。そのほかオプションとして、ウォールマウントやスタンドなども用意する。

別売りのスタンドに「Era 300」を載せたところ

Sonosアプリ、Apple AirPlay 2、Bluetooth経由で音楽を操作できるほか、タッチ操作によるスライドコントロールを新たに搭載。本体天面をスライド操作することで音量調整などが可能になった。外形寸法は260×185×160mm(幅×奥行き×高さ)、重さは4.47kg。カラーはブラックとホワイトで、どちらもマット仕上げ。

バッテリーを搭載しない据え置きスピーカーということもあり、かなり大型

Era 100

「Era 100」(ホワイト)

スマートスピーカー「Sonos One」の“リマスター版”と位置づける後継機。ゼロから再設計され、ソフト・ハードともに刷新された。Sonos Oneからツイーターが1基増えて2基構成となり、単体でのステレオ再生が可能に。また25%大きなウーファーを搭載して、より深みのある低音も実現した。

処理能力も47%向上したほか、カスタムウェーブガイドも大型化され、「音の拡散性を最大化し、よりワイドなサウンドステージを体験できる」という。3基のクラスDデジタルアンプを搭載。

本体天面
本体背面

Bluetooth 5.0、Wi-Fi、Apple Airplay 2に対応。Era 300と同じく、遠距離対応マイクロフォンアレイを備え、音声コントロールとTrueplayを利用可能。AUXケーブルとSonosライン入力アダプターを使用すれば、ターンテーブルなどの外部プレーヤーも直接接続可能。

「Era 100」にSonosコンボアダプターを接続すれば、有線LANとライン入力を増設できる

2台のEra 100をリアスピーカーとして、Sonosサウンドバーを組み合わせれば、本格的なサラウンドサウンドシステムを構築可能。2台をペアリングして、ステレオサウンドで部屋中を満たすこともできるという。

本体にはマイクのオン/オフスイッチや、接続やマイクの状態などを表示するLEDランプを装備する。

Era 100(左)とSonos One(右)を並べたところ

外形寸法は120×130.5×182.5mm(幅×奥行き×高さ)で、Sonos Oneと同じ横幅ながら、奥行きと高さが大きくなったが、本棚やカウンター、デスクなど、どこにでもマッチするという。重さは2.02kg。ブラックとホワイトの2色展開で、いずれもマット仕上げ。

なお、Era 100の登場に伴って、Sonos Oneは生産完了。流通在庫限りの販売となる。

音を聴いてみた

Era 100で楽曲を再生してみると、部屋いっぱいに音が広がる感覚で、スピーカーに対峙していなくても音楽を楽しめる。ボーカルも歪みなどは感じず、クリアで解像感もしっかり感じられた。低域はタイトで、量感は少し抑えめだが、“ながら聴き”するには十分な印象だった。

それに対してEra 300は、ウーファーが2基になっていることもあり、Era 100よりも低域がしっかり沈み込む。締まりのある低音で、音像がボヤけるような印象はなかった。またギターの爪弾きなど、細かい音もしっかりと描写されていた。

Era 300は、サウンドバーのSonos Arcと、サブウーファーのSonos Subと組み合わせたホームシアター環境も体験。映画「トップガン マーヴェリック」終盤の戦闘シーンでは、機体の周りをSAMミサイルが飛び回る様子を、耳でしっかりと感じることができた。